『アーロと少年』エンドソング担当

Kiroro玉城「『Best Friend』の時期がいちばんつらかった」

2016年03月12日(土) 11時00分
〈週刊女性2016年3月22日号〉
2016年03月12日(土) 11時00分
〈週刊女性2016年3月22日号〉

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 ミリオンヒットしたデビュー曲『長い間』や『未来へ』など、誰もが口ずさむことのできる作品を数多く生み出してきたKiroro。彼女たちが手がけた名曲の中でも、いまや節目のタイミングで歌われる曲となった『Best Friend』が誕生して15年。

 映画『アーロと少年』の日本版エンドソングに選ばれ、新録した名曲の裏には彼女たちが乗り越えたからこそ見えてきた光景があった。

玉城「主婦のお供ですね! スーパーマーケットや銀行なんかに置いてあって、目が行きますもん」

金城「確かに(笑い)」

 持参した週刊女性を渡すとすぐに、笑顔で話してくれたKiroro。

 高校の同級生であるふたりが'95年に結成したグループ、Kiroro。'98年に『長い間』でメジャーデビューすると、じわじわと人気が拡大していきミリオンセラーを達成。紅白歌合戦に初出場した。

 その後、数々の名曲を生み出してきたふたりにとって特別な意味を持つ『Best Friend』の新バージョンが、映画『アーロと少年』の日本版エンドソングに採用された。

玉城「最初から最後まで愛情がぎっしり詰まっている作品で、お話をいただけたことは、本当に光栄でした」

金城「ストーリーの余韻のある中で『Best Friend』が流れてくるのを聴いたときは、本当にうれしかったです。ストーリーともリンクしていて」

 映画は、6500万年前、地球に巨大な隕石が衝突しなかったらという仮説の世界を舞台に、絶滅することなく文明と言葉を持った恐竜アーロと、それらを持たない人間の少年スポットとの冒険を通して結ばれる友情を描いている。

 身体は大きいけれど弱虫なアーロと、小さいけれど怖いもの知らずのスポット。ともに3児の母となった彼女たちは、母親目線で作品を見るとともに、アーロとスポットそれぞれを自分のキャラに重ね合わせていたそう。

玉城「アーロとスポットのように、私たちも友達として出会って、いろいろなことを乗り越えてきた。ふたりだから乗り越えてこれたと思うんです」

 どっちがアーロでスポットということではなく、ときにアーロになり、スポットになり、その瞬間によって立場を変え、支え合いながら音楽活動を続けてきた。

玉城「ちょうど、今回の『Best Friend』を発表した15年前、のどを痛めていたんです。デビューしてからいちばんつらい時期の真っただ中でしたね」

 もともとは、国仲涼子が主演したNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の主題歌を歌ってほしいというリクエストを受け、誕生した曲。

玉城「主人公のえりぃが沖縄から東京へ上京することで成長していく話と聞いて、私たちも同じように東京へ来て、いろいろなことがあったよなって振り返りながら作った曲です。そして、こうやって頑張ってこられたのは、アヤ(金城)がいてくれたからだなって思って。最初は、恥ずかしくて見せるのをどうしようかなって思った作品でした」

 歌詞が誕生するのはいつも“苦しみぬいたうえで、頑張ろうと思ったとき”と教えてくれた玉城。そこから、多くの人が感じるKiroroの曲がもたらしてくれる癒しとパワー。

玉城「苦しみながら生み出すんですけど、歌うときは私も癒されています(笑い)。私が癒されて、感動して、助けられているんです」

金城「そう、私たちも浄化されているというか、(嫌なものを)流してもらっている気がする。自分たちが曲に寄り添って、感じているからこそ、同じ強さで聴いてくださっている方にも伝わるんじゃないかと思っています」

撮影/吉岡竜紀

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