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 真面目なのにちゃめっ気たっぷりな斎藤工。新ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』で’16年をスタートさせる。

「ドラマの座長を私が務めさせていただくということに、いまだに違和感があって。原作に20年以上の歴史があって、でもまだ映像化されていない作品なのに、なぜ許諾が下りたのだろう、そして、なぜ私なんだろうと思っていました(笑い)」

 犯罪学者・火村英生(斎藤工)がこだわるのは“犯罪の美しさ”。バディは友人の推理作家・有栖川有栖(窪田正孝)。そのやりとりはツンデレ、毒舌、ボケ合い&ツッコミ合い。

 親友であり戦友である2人が、犯罪者が現場に残したトリックという名の挑戦状を、華麗に解き明かしていく。“人を殺したいと思ったことがある”と公言する火村って、かなりヤバい人なの!?

「犯罪心理を愛する火村は危険な分野に特化した人間に見えるかもしれませんが、実はすごく“生きる”ことの神髄を追究しているんだと思うんです。生と死。死を意識することで生が色濃くなる、というか。だから、僕はとても愛せるなと思っていて。この役をやらせていただくうえで、背伸びしすぎず、そんな真意を感じながらやりたいなと思っています」

 肉厚な唇がゆっくりと慎重に、その決意を語る。連ドラ主演の常連となった一方で、ヘヴィーな映画ウォッチャーとしても知られる。斎藤自身はドラマ作品全般をどう見ているのだろうか?

「第1話は全部見ています。見続けるドラマと、そうじゃないドラマの分かれ道? うーん。どうなんだろう。物語が面白いからというよりは、象徴的なショックを受けたものを追っている気がします」

 自分が出ていたドラマなので言いにくいけど、と前置きしたうえで、『昼顔~平日午後3時の恋人たち』を例に挙げた。

「第1話で上戸彩さんが夕日を背にして、ママチャリで橋の上を走るシーンがあったんですが、あの1シーンでヤラレましたね。作品の覚悟を見た、というか。見ちゃいますよね。あのシーンって、撮影に丸3日かけたそうなんです。

 そして今回の日本テレビさんの日曜10時半の枠って、誰もが楽しめる中央の丸いものというよりは、そこをやや逸れても尖ったものを思いっきり投げられる気がするんです」