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 10月24日公開の三谷幸喜監督作品『ギャラクシー街道』でヒロインを務める綾瀬はるか

「大人のロマンティック・エロ・ラブコメディーです。本当はエロは入っていません(笑い)」

 屈託のない笑顔でこう話す。

「誰もが、(登場人物の)誰かに共感できる部分が絶対あると思うし、見終わった後にはほっこりします。なんか、こういうラブコメディーもあってもいいのかもな、みたいな(笑い)。宇宙だからいろんな不思議なことがたくさん起こるけど、それは深く考えずに、笑ってもらえたら」

 時は西暦2265年。宇宙空間に作られた人工居住区と地球を結ぶスペース幹線道路は“ギャラクシー街道”と呼ばれている。が、開通から150年が経ち、さびれつつある。

 街道脇のハンバーガーショップの店主・ノア(香取慎吾)とともに、妻のノエ(綾瀬はるか)は明るく店を切り盛り。さまざまな星からやって来た宇宙人だらけの店内では、誰もがそれぞれ人間くさい悩みを抱えていた……。

「ノエは、本当にごく普通にいる、ダンナさんのことがすごく好きな女の子。元彼女のレイ(優香)が出てきたりもするけど、でも“ノア君が好き”って気持ちがあるだけで幸せなんじゃないかなって」

 大河ドラマ『八重の桜』('13年)では新島八重の一生を演じる中で妻にもなったが、物語を通しての“奥さん役”は初めて。

「撮影中、ずっと左手薬指に指輪をしていたから、“大好きな人と結婚できて幸せなんだろうな”ってすごく考えました。指輪ひとつだけど、それは結婚した証。“常にその人がそこにいる”みたいな感じがするから、結婚ってやっぱり大きなことだなって改めて思いましたね」

 まだ経験がないから、とお茶目に笑う。羨ましい気持ちも?

「ですね。やっぱり、その人といると自分らしくいられて、そんな自分自身が好きだと思える人がいいな。なんか、その人といると“いつも怒っているな”じゃなくて、自然に笑顔になっちゃう人といられたらいいな」

撮影/伊藤和幸