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 英国最高の文学賞、・ブッカー賞を受賞したロンドン在住の日本人作家、カズオ・イシグロによって’05年に発表された長編小説『わたしを離さないで』。

 英国で100万部を超えるベストセラーとなり、映画化され、日本でも舞台化された名作を世界で初めて同名でドラマ化。“ある使命を持つ、特別な子ども”として育てられた主人公の保科恭子を演じる綾瀬はるか

 共演の三浦春馬とは初めて、水川あさみとは、かつてスペシャルドラマの1シーンで一緒になったが、話す時間はなかったそう。

「水川さんは、明るいイメージ。三浦さんは、無口そう? どんな方なんだろう。初対面の人にも、自分から話しかけたりします。末っ子気質なので、年上のほうが話しやすいかな。

 年下の子には、先輩らしくしなくちゃって考えすぎて会話が続かなくなっちゃうことがあるんです。でも、三浦さんは年下な感じがしないし、お話しやすそうですね」

 同じ使命を持つ3人が、運命に抗うのか、従うのか。行く末が気になるヒューマンラブストーリー。さいごに、これまでに“運命”を感じたことは?

「ふだんは、全然意識しないですね。でも、このお仕事をさせていただいているのも運命なのかなって思います。この人に出会ったことで、自分の新しい道を作ってもらえたんだなって運命を感じることもあるし。運命の赤い糸? たくさんある気がします! あれっ、それって恋愛でのことですか? 何本もあったらダメですよね(笑い)」

 プライベートでしたいことについて聞くと、こんな答えが。

「ひとりで旅行に行ってみたい。場所は、どこでもいいです。公園でのんびりしながら、その国の人たちをずっと見ていたいですね。あっ! ひとりでのんびりするなら、国内旅行でもいいな。

 両親が、このあいだ3日間の電車旅をしたって話を聞いたときに、それやってみたい!って思ったんです。ぼーっと景色を見ながら電車に揺られるって、いいですね」

 “愛”を意識する瞬間とは?

「常に意識しています。例えば、いまこうして話を聞いていただけているってことも。愛って大事じゃないですか。恋愛だけじゃなくて、人や作品に対しても愛がないと、成立しないと思って」

 金曜ドラマ『わたしを離さないで』(1月15日スタート/毎週金曜夜10時~)でTBS系連続ドラマ“初”主演。また、3月から連続4回、3年にわたり放送されるNHK放送90年大河ファンタジー『精霊の守り人』にも主演。主演映画『高台家の人々』も6月4日公開予定。

撮影/佐藤靖彦