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 6月某日、世田谷区内にある駒澤大学のキャンパスは、ある拡散情報でパニックになっていた。

「キムタク来てるって!」

 まさかの生“キムタク”の出没に、学生が押し寄せたのだ。

「スタッフの方に“どなたですか?”って聞いたら、“キムラタクヤです”って。遠巻きに見ていたら、撮影隊の中心に日焼けしたイケメン。“やった! 見られた!”と思ったら……。あっ、でも、たしかにキムタクではありましたけど(笑)」(女子学生)

 彼女が期待した“キムタク”とは当然、SMAP木村拓哉のこと。が、学内でロケをしていたのはフジテレビの木村拓也アナウンサー。

「今年4月から、『みんなのニュース』(フジ系)内のお天気コーナー『上を向いて歩こう!』を担当しています。木村アナは車夫として人力車を引き、商店街や駅、学校などから天気予報を中継します」(フジテレビ関係者)

 学生時代には、浅草で実際に車夫をしていたという異色の経歴の持ち主だけに、その特技を買われたのだろう。

「当時から“浅草のキムタク”と呼ばれ、月間売り上げで1位になるなど数々の記録を樹立。端正な顔立ちとトーク力で1000人以上の客を運んだ。ちなみに就職活動中に知り合った女性と交際、昨年6月に入籍しています。奥さんは日テレ局員だそう」(フジテレビ関係者)

 駒沢エリアの翌週、今度は横浜・元町エリアを舞台にした木村アナ。『木村拓也の上を向いて歩こう!』というのぼり旗が掲げられた人力車を見た、街ゆくご婦人からは、「ウソ、キムタクいるの?」との声が。

 木村アナに直撃した。

「間違えられるというか、“(SMAPのキムタクが)来るんじゃないか”と言われてしまっていて、実際に来たのが……。ヘコむことはあります。悩みどころですね(苦笑)」

 それでも認知度は確実に上がっているようだ。

「(人力車を引いていると)車の窓を開けて“拓也、見ているよ!”と応援していただいたり、みなさんに声をかけていただけるようになりました。ボクのキャラクターなんですかね、フランクに話しかけてくれるんですよ」(木村アナ)

 たしかに、人力車を引きながらの取材中にも「キムタク!」「拓也!」と、老若男女に声をかけられていた。フジテレビ看板番組のひとつ『めざましテレビ』や、スポーツ中継も担当する若手のホープだけに、局からの期待も大きい。

「慕ってくれている視聴者のみなさん、仕事をしてくれている番組スタッフ、また“木村を使ってみよう”とチャレンジしてくれている会社、そういうところに貢献していきたい。いまは求められている場所で精いっぱい頑張っていきたいですね」(木村アナ)