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ヒールで演技をする三浦(右)と相手役の小池(左)。ボディラインが丸い!

 7月21日から開幕する舞台『キンキーブーツ』の稽古が6月末に都内で行われた。

「作品自体に力があって、“受け入れれば自分が変われる”というメッセージを楽しくビシッと伝えてくれる。たくさんの人に見てほしい」

 取材陣に意気込みを語ったのは主演の三浦春馬

「'05年のイギリス映画をミュージカル化し、'13年にトニー賞で作品賞をはじめ、6部門を受賞する快挙を成し遂げたブロードウェイの話題作。三浦さん、小池徹平さんらの豪華メンバーが出演し、音楽や演出はオリジナル版を踏襲しています」(演劇ライター)

 経営不振に陥った老舗靴工場の跡取り息子・チャーリーを小池が演じ、ドラァグクイーンのローラを三浦が演じる。

「ドラァグクイーンは、女装をして歌やダンスを披露する男性のこと。派手なメイクをほどこし、高いヒールで踊るダイナミックなパフォーマンスです」(演劇ライター)

 女装もヒールも、三浦にとってはすべてが初めてづくし。本番を間近に控え、稽古にも熱が入っているそうだ。

「春馬くんは、'13年にブロードウェイで初めて『キンキーブーツ』を見たときから、日本で上演することになったらローラ役は絶対に自分が演じたいと思っていたそうです。夢が叶ったことで、多少の苦労も、今の彼にとってはまったく気にならないんでしょうね」(舞台関係者)

 この作品の中で小池が演じるチャーリーは、“ドラァグクイーンは奇異な人”という認識を持っている。そのため、それに沿うためには、三浦は見た目で笑われるような風貌でなければならない。

「彼は身体が華奢なので、化粧をしてヒールをはいても、キレイな男の子が女装をしているようにしか見えなかったんです」(舞台関係者)

 太らなければならないという壁にぶつかったが、若手実力派俳優と呼ばれる彼はここで“根性”を見せた。

「1日に3食、カレーライスを食べ、身体に肉をつけたそうです。友人と飲みに出ても、店を変えるごとにといっても過言ではないほど“ねぇ、カレー食べていい?”と聞いてくる。その日も夜だけで2回は食べていて(笑)。“こうしないと、肉がつかないからさ”なんて言ってました」(三浦の知人)

 おかげで、胸板や太ももに肉がつき、丸みを帯びたボディラインになったのだ。

「身体が重くなったので、ヒールをはけばつま先への負担は増える。それでもより本物に近づけようとするそのプロ意識に、みんな脱帽してるそうです」(舞台関係者)