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 1月29日、肺動脈肉腫のため50歳でこの世を去ったモデル・女優の雅子さん。

「肌に透明感があって美しく、いつも穏やかに芯の強い人でした。おしゃれで聡明で、自慢のモデル友達です」

 そう振り返るのは“マエノリ”の愛称で人気のモデル、前田典子。50歳という若さで亡くなった雅子さんとは、デビューがほぼ一緒の同年代だった。

「雅子ちゃんが“静”だったら、私は“動”といった感じでモデルのタイプは違っていたから、仕事が一緒になることはあまりなかったけど、オーディションで会ったり、所属事務所が20年くらい一緒だったので新年会で会ったり。共通の友人も多くて、一緒に食事に行ったりもしました」

 タイプは違っても、波長は合った。

「雅子ちゃんも私もフランスが好きで、パリのオススメのお店を教えてもらったり、今みたいにネットとかで情報があふれていないころには“飛行機のチケットはここが安い”とか“どこ経由だといい”とか、そういう話題で、盛り上がりましたね」

 上品でシンプルなファッションやナチュラルな彼女の生き方は、“雅子スタイル”として多くの女性から支持を得ていた。

「去年の夏、取材のときにメークルームで会ったのが最後でした。ちょっと前に手術を受けて、休養から復帰して元気になっていたころ。その日も日傘にリネンのサックワンピース、フラットシューズで相変わらずのおしゃれな雅子スタイル。“久しぶり~”って笑顔で入ってきて、お互いに近況報告をしました」

 “静”のイメージだった雅子さんだが、こんな一面も。

「モデル仲間で食事会の後は、カラオケにもよく行っていたんです。雅子ちゃんがカラオケって、あまりイメージがわかないと思うんですが、わりとノリノリでよく歌うほう。覚えているのは、スピッツの『ロビンソン』や『チェリー』を歌っていましたね」

 8年間連れ添った夫の大介さんによると、闘病中は1度も弱音を吐かず「絶対治るし、絶対治す」と強気だったという。マエノリも振り返る。

「去年の年末に、再入院しているってマネジャーさんから聞いていました。心配だったけど、元気じゃない姿を見せたくない気持ちもわかるし、突然押しかけてもご迷惑だと思い、お見舞いにいつ行っていいかを聞いたら“今は少し大変だから、もうちょっとしたら来てね。連絡する”って。叶わなかったので、とても残念です」

 2月に行われた雅子さんの通夜告別式には、計650人ほどのモデルや関係者が参列していた。

「お通夜では、モデル仲間と同窓会のようになって、“まだ信じられない”とみんな言っていました。フェイスブックとかブログも、また更新されるんじゃないか、LINEや電話番号も残っているから連絡がまた来るんじゃないかって。もう少し落ち着いたら“雅子ちゃんの会”をしたいなと思っています」