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 11月5日の夜、東京・恵比寿で、胆管がんで亡くなった川島なお美さんの『バースデーライブ』と銘打った追悼ライブが開催された。

「亡くなる直前まで、ご本人が構想を練っていたというライブが見られると思いまして来ました」(ファンのひとり)

 生前に売り出されて完売していた1万5000円のチケットは払い戻しのキャンセルもなく、会場にはファンや友人ら200人ほどが集まった。

「元マネジャーさんが、愛犬のココナツも連れてきていて、記念写真を撮っているファンもいました。お客さんにはウエルカムドリンクのシャンパンが配られて、1時間のビュッフェで食事をした後にライブが始まりました」(芸能プロ関係者)

 川島さんの歌が流れるとともに、若かりし日の川島さんの写真が会場内に設置された360度のスクリーンに映し出された。

「始まった瞬間は、なお美さんはもうこの世にいないんだなぁと泣きましたが、なお美さんの明るい歌声や映像が流れると、スタンドマイクの前にいるような感じがしました」(参加したファン)

 その後、ゲストが登場。

「ミュージカルで共演予定だった川﨑麻世さん、川島さんが降板したミュージカルで共演していたKAZZさんらが出演者でした」(前出・芸能プロ関係者)

 川島さんの夫である鎧塚俊彦氏は、高さ1.2メートルのバースデーケーキとともに登場。

《生前、女房に“絶対にね”と頼まれたケーキを約束どおりに持って来ました》

 と、コメントも寄せた。実は、川島さんはこの会場でのバースデーライブを生前から待ち望んでいたという。川島さんの友人だった女優の夏美れいが話す。

「2年前に川島さんをこの会場に連れてきたとき、彼女には内緒にしておいて360度スクリーンに川島さんの写真をちりばめた映像を流したんです。そしたら、すごく喜んでくれて“ここで何かやりたい!”と、言ってくれたんです」

 また、川島さんと鎧塚氏夫婦にとっても思い入れのある会場だったそうだ。

「今年9月、ご夫婦でシャンパンのイベントに出演したことがありました。そのイベントを行ったのがこの会場でした。そのイベント出演後、すぐに亡くなってしまったんです」(夏美)

 最後に夫婦そろって公の場に立った、思い出の会場だったようだ。生前の川島さんを支えてきたあるスタッフも話す。

「なお美さんにとって20年ぶりのソロライブなので、彼女のお気に入りの会場でやらせてあげたいという気持ちでした。あと、彼女は今まで関わった仕事仲間や友人の誕生日を忘れないで、ちゃんと祝う人でした。本人がいなくてもバースデーライブを開催するに至ったのは、彼女がそれだけ周りに律義だったことが理由でしょう」