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 昨年、話題になった嵐の元スタッフたちによる実録エピソード集『嵐、ブレイク前夜』の続編ともいえる『嵐、青春プレーバック』(主婦と生活社)が26日に発売される。

 同書から松本がメーンのエピソードを紹介。嵐が初の主演映画『ピカ☆ンチ』に取り組んだときのこと。

《Tスタジオで5人そろってのナレーションを録ったあと、マネジャーに「先輩の映画も見ておいたほうがいい」と言われ、長瀬智也主演の『ソウル』という韓国で撮ったアクション映画を見ることになりました。長瀬の初主演映画ですが、まったくヒットせず彼の黒歴史に近い作品です》(『嵐、青春プレーバック』より。以下《》内は同書より引用)

 この日はナレーション録りが最後の仕事だったため「これが終われば帰れる」というあてがはずれた5人は、すぐにシビレを切らし、退屈モードに。そこを救ったのが、松本のこんな機転だった。

《「これ、早送りでいいでしょう」そして、善は急げとばかり、3倍速でチャカチャカーと流し始めます。「いちおう、最後まで回そう。でも、早送りで」》

 櫻井も「しょうがないよね」と同意して、おかげで2時間の映画を30分くらいで見終わることができたとか。しかもその後、何かの現場で長瀬に会った松本はなんの迷いもない笑顔で、《「映画、チョー面白かったッス。勉強させてもらいました」》と、ヨイショ。

 同書いわく、そんなちゃっかりぶりに隠された合理性や思い切りのよさも、リーダーに必要な資質というわけだ。