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昨年の24時間テレビのSPドラマロケの様子。廃校を貸しきって撮影

 毎日たくさんの番組が放送されているテレビ。スタジオを飛び出して、私たちの知っている場所で撮影が行われることも。そんなロケにツキモノの、たくさんの“あるある”ネタを紹介。

■グルメロケは鮮度が命

「とにかく、たくさん同じ料理を作ってもらいます。ラーメンや鍋物は画作りのための湯気が命。寿司や刺身はツヤ、かき氷やアイスは溶けないうちの撮影が基本。料理自体、料理工程、レポーターが食べるシーンの最低3回は同じものを作ってもらいます。コース料理でも例外はありませんね」(テレビ局関係者)

■あと1分にイライラ

「あと1分くらいでそろそろ収録が終わるというときに限って起こるのが、テープチェンジ。テープの入れ替え時間は1分半ぐらいですが、その間に集中力が切れてしまうことも」(テレビ局関係者)

■悲鳴が入らないように

 周囲の音によっても、撮影の待ち時間が生まれることが。

「東京・生田スタジオの近くに『よみうりランド』があって、外ロケの場合、『クレイジー・ヒューストン』という絶叫マシーンが落ちそうになると、悲鳴が入らないように待つ“ヒュー待ち”タイムがあるんです」(現場AD)

■意外に大事な“お祓い”

 特にホラーやサスペンスのドラマや映画のクランクインで、必ず行うのがお祓いだ。

「祠や神社、お寺の近くで行うロケでもスタッフと出演者でお参りすることもあります。なぜか役者には霊感が強い人も多く、心霊対策は少し過敏なくらいかもしれません」(制作会社スタッフ)

■ヘアメイク特有の悩み

 ドラマや映画では、その作品専属のヘアメイクがつく。

「ほかのスタッフに比べて、タレントさんに直接触る時間が長いため、霊感をもらってしまう人が多いそう。特に長期ロケでは、霊を見たり、金縛りにあうようになったという人も。お守りを持ち歩いている子もいます」(ヘアメイク)

■ドレスコードは“黒服”

 舞台では裏方の人を『黒子』というが、実はロケでも黒い服を着たスタッフが多い。

「光の反射を避けるためと、映り込んでも目立たないように、黒い服を着ることがルールになっています。過去に、柄物やスパンコールを着ていた新人スタッフが、ベテランカメラマンに怒鳴られたことも」(現場AD)

■意外と大変な原状復帰

 ロケでは借りた場所を元に戻すため、復帰作業が大事。しかし、『バミリ』に泣かせられたADは多いという。

「立ち位置を示すために黒いテープを貼るのですが、アスファルトからはがすのが大変なんです。お好み焼きのヘラのような道具を持ち歩いてはがします」(現場AD)

■こんな時代だからこそ

 SNSで誰でも情報を発信できるようになったことも、ADが涙する理由のひとつ。

「一般の人をロケで撮影するときは、撮影許可の誓約書を書いてもらいます。住所、氏名、放送前に内容を漏らさないという趣旨などが書かれた誓約書をロケに出演するひとりひとりに書かせなくてはならないので、大変なんです」(現場AD)

■流出写真も宣伝材料?

 ロケ情報がSNSに流出してしまうこともある。

「最近では、そこまで含めて宣伝のひとつと割り切ることも多いです。ロケ中は“地名 出演者”“地名 ロケ”などで検索し、文句を言われていないか、近隣に迷惑をかけていないかを確認していますね」(テレビ局関係者)

■ロケ参加できる人とは

「ホームページで随時募集し当選しやすい人は深夜や早朝に動ける人。お弁当も食べられるのでオススメ」(エキストラに参加した男性)