「2月上旬の放送翌日、夕方から夜にかけて当然といいますか、局内で緊急会議が開かれたそうです。理事に統括プロデューサー、幹部クラスのスタッフが集まり、"どうしたものか"と延々話し合っていたと。1か月で早くも、"テコ入れ"が行われるかもしれません」(テレビ誌記者)

 井上真央主演の’15 年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』が大ピンチだ。1月4日の初回から16・7%と、大河ドラマ歴代ワースト3位を記録。その後も視聴率は下がり続けて、2月15日にはついに11・6%にまで下落してしまった。その原因とはなんだったのか。

「大河とはかつて、重厚な時代劇が売りのひとつで中高年男性がメーン視聴者でした。最近は若い女性を取り込むべく、イケメン俳優の多用やストーリー自体をゆるくしがち。『花燃ゆ』もまた《幕末男子の育て方》とあるように、井上さんとイケメンたちとの青春活劇が話の軸。まるで時代劇版『花より男子』を見ているよう」(スポーツ紙記者)

 あれよあれよと、ついにはひとケタ台も見えてきてしまった。視聴率ひとケタは’63 年の大河ドラマ放送スタート以来、’12 年の松山ケンイチ主演『平清盛』が記録したのみ。結果、『清盛』は年間の平均視聴率も12%と過去最低となってしまい、『花燃ゆ』も気が気ではない。

「このままでは二の舞いになりかねないとリアルな危機感を持ったのでしょう。撮り終えたシーンの編集見直し、人気俳優の出番増加、長州から京都へと舞台となる場所を前倒しで移すなど、試行錯誤が練られたそう。大沢たかおが第2話で脱ぎましたが、伊勢谷友介ほか若手俳優の"裸体"も欲しがっていると」(前出・テレビ誌記者)

 ’13 年『八重の桜』では、西島秀俊の鍛えられた肉体が話題に。大沢だけでなく、"幕末男子"らがこぞって脱げば視聴者増につながるかもしれないが……。そして、"裸"以上に熱が入ったというのが、後々に登場するであろう『坂本龍馬』の配役だったようだ。

木村拓哉
まさかの配役に急浮上に「ちょ待てよ」!?

「龍馬といえば名だたる俳優が演じてきた重要な役。第1候補として名前が挙がったのが福山雅治さんだったそう。’10 年の大河ドラマ『龍馬伝』ですでに龍馬を演じているだけに、最もふさわしいキャスティングかもしれません」(芸能プロ関係者)

 なるほど、’96 年に『秀吉』で主役の豊臣秀吉を演じた竹中直人を昨年の『軍師官兵衛』に秀吉役でまんまのキャスティング。竹中と同じように、福山にも龍馬を演じてほしいということか。

「ほかにも大河経験のない木村拓哉さん。ノリに乗っている西島秀俊さん。若手どころで福士蒼汰さんに佐藤健さんら、話題になりそうな名前が挙がったといいます。でも、木村さんはテレ朝でドラマもありますし、それぞれにもスケジュールはあると思うんですが、"○○がいい"と好きずきに名前を挙げていたとか」(前出・芸能プロ関係者)