岩原千絵先生に聞いた

女性のアルコール依存症患者、10年で2倍 離婚なども原因

2016年02月27日(土) 11時00分
〈週刊女性2016年3月8日号〉
2016年02月27日(土) 11時00分
〈週刊女性2016年3月8日号〉

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 全国に約14万人いるといわれる、女性のアルコール依存症患者。

「女性のアルコール依存症患者が、この10年で約2倍に」

 そんな衝撃的な数字が飛び込んできた。この数字は厚生労働省が'13年、全国の約4000人を対象に行った調査をもとに推測した数。'03年は8万人なので、10年で約2倍に。

 全アルコール依存症患者に占める女性の割合も増加中。アルコールとの付き合い方に問題がある人のうち、治療をしているのはごく一部という現実がある。

 では、なぜ、どんな人が依存症になるのだろうか。アルコール依存症の治療を行う久里浜医療センターの医師・岩原千絵先生に聞いてみた。

「女性が依存症になるきっかけは、結婚、就職でお酒を飲む機会が増えた、あるいは離婚や子どもの独立の寂しさからなど、誰にでもあるライフイベントがほとんどです」(岩原先生)

 女性にとって、決して他人事とはいえない問題なのだ。そもそもアルコール依存症とは?

「飲みすぎるなど、飲酒のコントロール障害があること。お酒を飲まないときに、手が震えるなど離脱(禁断)症状があること。この2つが主な症状です」(岩原先生)

 「禁断症状なんて出てないし」と胸をなでおろしたが、実は、「休肝日が作れない」も危険信号と聞いてドキリ。

「アルコールは、ドリンクではなく薬物の一種。依存症は、性格や環境を問わず、誰でもなる可能性がある病気です」(岩原先生)

■あなたのお酒の飲み方のキケン度をCHECK

1. お酒を飲んで記憶をなくすことがある
2. お酒は「飲み物」だと思う
3. 妊娠が判明するまでは飲んでもOK
4. 今日はやめようと思ってもつい飲んでしまう

 よく聞く“お酒好きあるある”だが、実はコレ、ぜんぶ危険な飲み方。それぞれを解説。

1. “ブラックアウト”といって危険な状態。酔って記憶をなくす「ブラックアウト」はお酒との適切な付き合いができていない証拠。頻繁なら依存症の可能性アリ。

2. お酒は飲み物ではなく“薬物”とわきまえて。お酒は古来、麻酔にも使われていたこともある薬物の一種。普段から、飲み物ではないことを意識しよう。

3. 判明してからではアウト。妊娠を望むならお酒はやめよう。妊娠中の飲酒は、小頭症など胎児に悪影響が出ることも。とくに初期の飲酒は影響力・大。子どもをつくる前に断酒を。

4. 休肝日を作ることができないのは依存の兆候。休肝日に飲んでしまうのは、飲酒をコントロールできていない状態。週2日の休肝日を確保しよう。

 お酒好きな人たちが口にする、「酒は百薬の長」。しかし、日本三大随筆のひとつ、兼好法師の『徒然草』では《百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ》と続けられている。適量をすぎれば、万病のもとになることを忘れずに。

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