bro0522

 お手軽な価格で1年中手に入り、なにげなく食べているあのブロッコリーは、ダイエットやアンチエイジングの強い味方。そんな、ミラクル野菜のすごさ、最新ニュース、楽しい活用法を紹介。

■ブロッコリーにもいろんな種類がある

 ブロッコリーはキャベツの変種で、地中海沿岸が原産地。日本に入ってきたのは明治時代だが、一般に普及したのは昭和40年代に入ってから。

 ブロッコリーの種類として、普通のブロッコリーのほか、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)、茎の長い茎ブロッコリー、ケールと掛け合わせたアレッタ、独特の見た目のロマネスコなどがある。なお、カリフラワーはブロッコリーが変異したものだが、栄養素はブロッコリーのほうが豊富。

■「お腹がすいたらブロッコリーを食べなさい!」の理由  

 パーソナルトレーナーで、六本木のパーソナルトレーニングジム「CLOVER」代表の植田知成さんは、こう語る。

「ダイエットを希望するお客様には、ほかの野菜と比べて満腹感が得られやすいブロッコリーを常備し、お腹がすいたら、ごはんや甘いもののかわりに食べるようアドバイスしています。スープに入れれば水溶性の栄養素を逃さずとれるのでおすすめ。

 ローカロリーで栄養豊富、さらに抗酸化力が期待できる成分であるスルフォラファンが含まれ、解毒・抗酸化作用による健康な身体づくりも期待できます」

■ブロッコリーの食べすぎで体臭がキツくなる

 医師であり医療ジャーナリストとしても活躍する森田豊先生は、危険性についても話す。

「ブロッコリーは食べすぎると体臭がキツくなると考えられています。コリンという成分が体臭のもととなる成分を発生させるためです。個人差があるので、気になるようなら少し食べる量を減らすなどして調整しましょう。

 また、ブロッコリーに含まれる成分・ゴイトロゲンには、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性が。神経系、心臓、代謝など各器官の働きが低下し、元気がなくなるなどの症状が出る可能性がありますので、1日1~2株程度なら問題ありませんが、過度な食べすぎには十分注意を」

■ごはんをブロッコリーに変更できるお弁当

 東京の宅配弁当「京香」で行っているサービスが、白米をブロッコリーにチェンジできるというもの。糖質が気になるダイエッターにとっては、なんともうれしい気遣い。白米は1膳(約160g)で269kcal あり、これをブロッコリーに置き換えると約50kcal程度。

 さらにブロッコリーの存在感があるお弁当のビジュアルも話題に。ブロッコリーはコンソメ風味に味つけされていて、もりもりと食べられる。ブロッコリーへの変更料はプラス80円。

■花婿が投げるブロッコリートスが新定番に

 結婚式といえば、花嫁が独身女性の参列者に向かってブーケを投げ、それを受け取った人が次に幸せをつかめるという「ブーケトス」が行われるのが定番でした。しかし、最近は花婿が独身男性に向かって投げる「ブロッコリートス」が広まってきています。ブロッコリーには房がたくさんあるため「子孫繁栄」の意味もあるとか。