2015-9-15_rikon_1-eye

 離婚や修復を成功させるためには対策を練り、ケースに応じて行政書士、弁護士、探偵など専門家のネットワークの活用が重要。そこでNG行動、専門家活用のタイミング、その後の予測など経験豊富な離婚カウンセラーに伺った。

 離婚カウンセリングの大きな柱は、依頼者が今とるべき行動と専門家活用のアドバイスだ。

「素人判断の別居で修復が困難になったり、証拠収集に高額なお金を注いだりはよくあること。離婚カウンセリングでは、相談者の気持ちを把握し、相談者の経済的な制約の中、ベストタイミングで適切な専門家を選び、具体的アクションを起こすことをオススメしています」(離婚カウンセラー・阿部貴子さん)

 離婚&修復を円滑に進めるためには、弁護士のほかに行政書士、探偵事務所など強みが違うプロたちのサポートが必要なケースがあり、行動のタイミングが重要だという。

「例えば、夫の浮気をやめさせるため、夫を責め立てる行動だけでは効果はありません。手法を変えて、証拠をしっかり押さえ、行政書士、弁護士に内容証明を送ってもらうなどの方法もあります。経験豊富な離婚カウンセラーであれば、相手女性の属性、これまでの夫婦関係や浮気の状況から、放置OK、様子見、これら専門家に依頼して内容証明、示談を検討すべきか、適切なアドバイスをくれます。また同時にすでに手遅れ、修復が困難かもたいてい判断がつきます」(阿部さん)

 離婚カウンセラーは、苦境に立つ右も左もわからない相談者自身が自分で心を整理し、知識をつけ、自分で納得の進め方を選択できるようサポートする。

 せっかくの専門家相談も上手に活用できず、お金と時間を浪費することは、精神的にもつらい。

「結婚生活を継続するか離婚するかは、これからの人生を大きく左右します。相談を重ねていくうちに修復から離婚へと意思が変わる場合もあります。その時々によって最良の方法を提示していくのが離婚カウンセラーなのです」(阿部さん)