2015051219 jinja (2)


行列のできる箱根神社と、全国から恋する女性たちがこぞって訪れる九頭龍神社。そんな大人気の神様に、正しい"心意気"でお参りに行きませんか? 今回は開運神社ナビゲーターの西邑淸志さんに参拝の仕方を聞いた


おさらい! 参拝のキホン

■鳥居の前で一礼する

 正門の鳥居の前についたら「これからお参りさせていただきます」という気持ちで30~60度くらいに身体を折って一礼します。複数の鳥居がある場合、それぞれの鳥居の前で一礼を繰り返します。参道中央は神様が歩かれる場所なので、鳥居をくぐったら基本的に左側を歩きます。

■手水舎で身を清める

1.右手で柄杓(ひしゃく)を取って水を汲み、水を左手にかけて洗います。

2.左手に柄杓を持ちかえて右手を清めます。

3.柄杓を右手に持ちかえて左の手のひらに水を受け、口をすすぎます。このとき、右手で口元を覆って行うとスマート。

4.柄杓を縦にして余った水で柄の部分を洗い、元の位置に戻します。

■お賽銭、鈴、二礼、二拍手、一礼の順番で

 拝殿の前で軽く会釈をし、お賽銭はポチ袋などに入れて静かに賽銭箱に入れます。鈴があるときはしっかり振り動かします。神前に向かって2回、腰を90度に折っておじぎをし、次に2回、柏手を打ってから合掌して心を込めて祈り、最後にもう1度、腰を90度に折っておじぎをして退きます。

■神様の名前を知り、自己紹介を

 人間社会で目上の人に接するときと同じように、神様にも礼を尽くして敬うことを忘れてはいけません。神社の入り口付近にある由緒書で御祭神を覚え、神様の名前をお呼びします。また、自分の名前や住所を告げ、神様に自己紹介をしましょう。

■自分のお願い事は最後に

 まず、感謝の気持ちを捧げ、次に国家と国民の平和と繁栄を祈ってから、自分自身の祈願をします。祈願するのは3項目から多くても5項目程度で、思いの強いものから祈願をするといいでしょう。これらの祈りは小さく声に出すと、より強く神様に伝わります。


開運神社ナビゲーター 西邑淸志さん

平安時代から続く神社祠官の家系に生まれる。國學院大學神道文化学部神職課程卒業。神社本廳 正階位。「西邑淸志神社参拝の会」の主宰や、神社、神様に関する作法の講演なども。著書に『神社で神さまとご縁をつなぐ本』(永岡書店)、『神さまへの願いの届け方』(かんき出版)など。