斗鬼正一教授 江戸川大学社会学部現代社会学科教授。最新著書は『頭が良くなる文化人類学』(光文社)。日本テレビ系『ZIP!』などテレビ出演も多数
斗鬼正一教授 江戸川大学社会学部現代社会学科教授。最新著書は『頭が良くなる文化人類学』(光文社)。日本テレビ系『ZIP!』などテレビ出演も多数

 突然ですが、国が違えばルールも変わる! というわけで、文化人類学者で江戸川大学教授の斗鬼正一先生に「海外のジョーシキ、日本のヒジョーシキ」を聞いてみました。

■タヒチ「デート代は女が払うもの!」

「タヒチでは結婚しても、基本的に財布は別々に管理します。女性の立場が非常に強いのも特徴です」(斗鬼教授、以下同)

 タヒチの女性はとても働き者で、年下男性が甘えちゃうカップルも多いんだとか。日本にも財布は別という夫婦はいるけれど、

「デート代も生活費も、女性が出すのがタヒチでは一般的ですね」

 男前すぎる! でも、それじゃ何のために結婚するのか考えさせられてしまう……。

■アメリカ「子どもから目を離すべからず!」

「州によっては、子どもが10~14歳になるまで留守番させることが法律で禁止されています。法律で規定していなくても、友達の家や習い事にひとりで歩いて行かせることなどは社会常識としてNG行為です」

「日本では真夏の車内に子どもを残し、熱中症で死亡させてしまう事故が起きていますが、アメリカではありえない出来事です」

 ここまで子どもの安全管理を徹底していれば、事件や事故も減りそうだし安心かも。観光客も例外ではないので、旅行の時には注意が必要!

■ニュージーランド「小学生になる日はみんなバラバラ!?」

日本のように入学式というものはなく、それぞれの誕生日が小学校入学の日となります」

 これは、義務教育期間が6~16歳までの10年間と決められているニュージーランドのビックリ文化。誕生日が来た順に入学するので、新入生そろっての式は行わないという。実際の入学許可が下りるのはゼロ年生にあたる5歳から。そのため誕生日を迎えるとすぐに入学する子が多いんだとか!

「バラバラに入学してくるわけですから先生は大変ですよね。ちなみに、卒業するのはみんないっしょです」