老人ホーム連続殺人

『Sアミーユ』元職員が証言「男性スタッフの性的虐待も」

2016年02月24日(水) 11時00分
〈週刊女性2016年3月8日号〉
2016年02月24日(水) 11時00分
〈週刊女性2016年3月8日号〉

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『Sアミーユ』のひとつで働いていた介護士

 

 川崎市幸区にある介護付き有料老人ホーム『Sアミーユ川崎幸町』で入居者を殺害したとして、元職員・今井隼人容疑者(23)が逮捕された。容疑者はなぜ3人も立て続けに殺害してしまったのか。

 同容疑者は高校を卒業後、救急救命士を養成する専門学校へ入学。資格を得て卒業後に事件を起こした「Sアミーユ川崎幸町」へ就職した。

 一方、職場の責任もまぬがれない。川崎幸町とは別の『Sアミーユ』で以前働いていた女性介護士が証言する。

「スタッフが人手不足というのは日常茶飯事。常に募集は出していました。手が回らず、入居者を放置することもしばしば。結果として部屋に閉じこもりがちに……。夜勤では47人を2人でみるんです」

 呼吸を整えて告白を始めた内容は衝撃的だった

「スタッフが口をふさいで押さえつけたり、蹴飛ばしたりなんてことも。男性スタッフが女性利用者の性器をいじるなどの性的虐待まで。おむつを替えるときに冗談で反応をみて楽しんでいたみたい。

 夜勤で働いているときに同僚が見たって……。そういうことをする人が近くにいると利用者さんは怯えた様子を見せるからすぐわかりました」

 そう静かに語ったが、悲しそうな表情を見せた。さらに命を預かる施設で信じがたい出来事もあった。

「もっとひどいのは、24時間体制ですぐに医師が来るように契約しているんですが、入居者が心臓発作を起こしたので医師に電話すると、“何時だと思っているんだ!”と怒鳴るんです。私は勝ち気なので言い返したら、それが問題に。

 結局、会社がおさめてくれたのですが、私はなぜか会社に怒られました。信じられないでしょう。入居者が死にそうだというのに」(前出・介護士)

 だが、さらに施設の異常は加速していく。

「目も見えず、耳も聞こえず、身動きができない利用者さんがいました。娘さんが非常にいい方で、毎週会いに来るんです。その日たまたま夜勤明けで私と交代する人が仕事をよくサボる人だったので不安に思いましたが、疲れもピークだったので帰ったんです」

 そこまで話すと、悔しそうな顔をしてうつむきながら、こう続けた。

「翌日出勤したらその利用者さんは亡くなっていました。枕にうつ伏せになり窒息死していたんです」

 巡回する個室は担当スタッフが決まっており、4回巡回する時間も決まっている。巡回した場合はスケジュール表に何時に何をしたか記入するが、亡くなった利用者の部屋のスケジュール表は真っ白だったと話す。

 この元職員が指摘するように介護施設の人手不足は、深刻な問題。今回のように殺人事件にまで発展することは珍しいが、職員のストレスは想像以上だろう。

取材・文/フリーライター・山嵜信明と週刊女性取材班

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