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 篠原涼子がモデルを務める、まるでファッション誌のような群馬県桐生市のポスターが話題を集めている。しかし、篠原のような全国的有名人が観光大使を務めている市町村はごくわずか。全国にはターゲットが絞られた観光大使も数多く存在する。

 メジャーなところでは、2010年に新居浜市(愛媛県)観光大使に就任した声優の水樹奈々。6年連続『紅白歌合戦』に出場するなど、全国的知名度も高い水樹。アニメ、声優ファンの間ではカリスマ的人気を誇り、出身地であり観光大使を務める新居浜市は、水樹ファンの間で“聖地巡礼”スポットのひとつになっている。

 奈良県十津川村の観光大使を、さだまさし、温泉教授・松田忠徳らと共に務めているのがミステリー作家の西村京太郎。西村の推理小説シリーズの主人公・十津川警部の名前の由来が、十津川村ということで観光大使に任命された。

 今年、千葉県富津市の観光大使に任命されたのが、 “渋谷系”アーティストとして90年代後半に人気を集めたカジヒデキ。オシャレな渋谷系から一転、自然溢れる富津市の観光大使になったことで、作品にも変化があるかも!?

 またツウをうならせる人選をしたのが、『常滑市60周年PR大使』に任命されたボートレーサーの池田浩二。公営競技をやらない人にはまったくピンとこない人物だが、ボートレース業界ではトップクラスの人気、実力を持つレーサー。

 その年のナンバー1レーサーを決定する『賞金王(現・グランプリ)』に2度輝いている。常滑市は出身地のほか、ホームプールである『ボートレースとこなめ』があることから選出された。

 また親善大使は人間以外も。今年、ピアニスト・石原可奈子らと共に北海道・白老町観光大使に選ばれたのは、3冠馬のオルフェーヴル。同町のホームページによると、選考の理由は

《生産地、白老町の競走馬。2011年には史上7頭目のクラッシック三冠を達成したほか、G1レース6勝、フランス凱旋門賞2着2回など国内外で活躍し、歴史に残る名馬となりました。5歳で引退した後は種牡馬入りし、社台スタリオンステーションで繋養。馬産地『 白老』を全国にPRしました》

 とのこと。確かに下手な有名人よりもその知名度は抜群だけに、白老町の名を全国に広めてくれそうだ