埼玉県行田市にたたずむ古民家風の一見オシャレなパン屋『翠玉堂』。そのお店で売られている“今週のそうざいパン”がとにかくヤバいし、スゴイと評判だ。

「“味の保証はしません”ってお客さんに伝えています(笑い)」(店主・平川真之さん)

 例えば、“節分パン”。あふれんばかりの豆がギッシリ詰まって、その衝撃はかなりのもの。土用丑の日ともなればうなぎが挟まるし、年越しにはパン+そば+とろろで衝撃の“年越しそばパン”に。そして極めつきは “おせちパン”。1つのパンに1000円もの材料費をかけるといい、“売れても赤字”らしい。

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 なぜ、赤字になってもそんなパンを作るのだろうか? 実は『翠玉堂』に並ぶパンはいちじくパンやベーグルなど正統派がメーン。

 しかも南部小麦やゲランドの塩など厳選された材料に、卵は使用しないというこだわりよう。だからこそ、そうざいパンにはとことん自由を追求。

「正統派のパンは、自分の中でのレギュレーションが高くて。材料にこだわると自由があまりきかないんです。そればかりだと苦しくなっちゃうので、そうざいパンは、自分の中で“何をやってもいい”ってことにしているんです」

※紹介したパンは過去に販売されたもので、今年も同じものが販売されるとは限りません。