jyakuchu0430

 京都の画家・伊藤若冲が生誕して今年で300年。“これが江戸時代の作品!?”と、その技法に驚き近年ファンが急上昇の若冲。そんな彼の初期から晩年までの代表作約89点が展示中だ。

 若冲とは江戸時代に活躍した画家の1人で、青物問屋の長男として誕生。23歳で家業を継ぎ画業の道に専念したのは40歳から。

 しかし、早くから狩野派の画法の学習や中国古典の絵画の模写、身近な動植物の観察など、絵画に興味を持ち作画の勉強を。85歳で亡くなるまで、数々の名作を生み出していく。

 注目は、若冲が10年をかけ描き続けた3幅の『釈迦三尊像』。そして、今にも動き出しそうな鳥たちや、よく見ると花々が咲き乱れる中で昆虫や小鳥が遊ぶ姿などが描かれた30幅の『動植綵絵』。

 この若冲まぼろしの33幅が一堂に会すのは、東京では初。ほかにも、巨大な屏風に描かれた愛らしい生き物たちなど、魅力あふれる作品に、時間を忘れ思わずうっとり。

 ここでしか手に入らない若冲の作品をモチーフにしたグッズも販売。GWはピクニックがてら、ぜひ足を運んでみては?

撮影/伊藤和幸