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 元夫婦がある日突然、上司と部下で再会して巻き起こる大人のラブコメを描いた昼ドラ『別れたら好きな人』(フジテレビ系 月曜~金曜 昼1時25分~)。

「“昼ドラはハード”とは聞いていたけど、自分で思っていたより、5000倍くらいハードです」

 こう語るのは、昼の連続ドラマに主演する綾部祐二。バラエティーの仕事もこなしながらの撮影は想像を絶する過酷さだ。

「本来、両立はできないんでしょう。“危険だから入っちゃダメ!”という領域に足を踏み入れた感じ(笑い)。体調を崩さないようビタミンCと元妻役の白石美帆さんから教わったヨーグルトを欠かさず飲み、免疫力をアップしています」

 超多忙でもスタッフ全員の顔と名前、出身地まで覚え、ひとりひとりに声をかけてコミュニケーションをとることを心がけている。

 初共演の白石については、こんな感想を。

「僕はネアカだけど、白石さんも、めっちゃ明るい。清楚なお嬢様ってイメージだけど、明るくて気さくな方です。おまけにちょっと天然も入っているし(笑い)」

 白石の天然ぶりは、2人が結婚式の衣装を着て撮影したときのこと。

「2人で背中合わせになっていたら、腕組みするように言われたんです。普通に自分の腕を組めばいいだけなのに、白石さんは一生懸命、背中合わせの僕の腕に自分の腕を絡めようとする。そりゃ苦しいだろうって話ですよ(笑い)」

 綾部の演じる木原二郎は、飲食チェーンを展開する会社勤務のバツイチ男。めぐみ(秋元才加)の猛アタックで再婚したが、つい最近、一方的に離婚を突きつけられてバツ2の危機に。

 そんなときに現れたのが5年前に離婚した元妻の根岸咲(白石)だ。二郎の会社が売却された投資ファンドの社員の咲は、二郎の会社の大規模なリストラ計画の陣頭指揮をとることになったのだ。上司の咲と部下の二郎。夫婦だった2人が上司・部下として再び向き合うことに……。

 二郎という主人公はどんな人物?

「優しくていじられキャラ、ちょっとおせっかい。自分と重なる部分もあります。ひょうきんなところは、どんどん出していきたいですね。笑いがとりたいから!」

 とはいえ、一発ギャグなどを入れるのではない。芸人として培ったツッコみ口調や間合いを大事に演じていきたいと語る。

「大宮で4ステージ、明日は沖縄行きなど、地方を飛び回りながらの撮影。想像以上にタフな方ですが、かなりしんどいはず。それでも、現場を明るく盛り上げてくれるんです。“昼ドラの撮影現場ってこんなに楽しい場所だったっけ?”と思えるくらい毎日、笑いが起こっています。素晴らしい座長ですよ」(後藤勝利プロデューサー)

 綾部と白石の掛け合いをこう絶賛する。

「登場人物の軽妙な掛け合いは、大きな見どころです。二郎と咲の掛け合いは、僕的には、トムとジェリーを超えたんじゃないかと思っています(笑い)。本当に可愛らしいんですよ」(後藤プロデューサー)

 二郎と咲のラブストーリーのドキドキ感、お笑い出身者も多い芸達者なキャストによるコミカルさに、もうひとつ楽しんでほしいものがある。

「結婚について考える話を毎話、盛り込んでいます。結婚している人はもちろん、結婚を意識していたり恋愛中だったりする方にも、毎回気になる瞬間がありますので、それもお楽しみに」(後藤プロデューサー)

 ちなみに、綾部の相方で芥川賞受賞作家、又吉直樹のゲスト出演も決まっている。