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 戦国武将の中でも高い人気を誇る真田幸村こと、真田信繁。その猛将ぶりは、数多くの軍記物や小説で描かれている。今年の大河ドラマは、そんな信繁が生涯を賭けて守ろうとした真田家にスポットを当てている。タイトルは『真田丸』。

 制作統括の屋敷陽太郎チーフプロデューサーは企画の意図をこう語る。

「真田丸とは、信繁が『大坂の陣』で築いたといわれている砦の名前です。今回は、信繁を中心とした真田家のファミリーを『真田丸』というひとつの船になぞらえました。

その『真田丸』が、戦国の荒波をどのように乗り越えていったのか。また、真田家だけではなく、その荒波を起こす側の武将たちの成長の物語でもありたいと思っています」

 脚本を担当するのは『新選組!』以来、12年ぶり2回目の大河ドラマとなる三谷幸喜。主役として舵取りを任されたのが、『新選組!』での熱演をきっかけに注目を浴び人気俳優の仲間入りした堺雅人だった。

「三谷さんと“こういう物語にしたいね”という骨格とストーリーラインが決まったところで、いちばんふさわしいのは堺さんだと思って。

私は『新選組!』のプロデューサーをやっていましたし、実は今回、『新選組!』のスタッフが多いんです。三谷さん含めスタッフたちが、また堺さんとやりたいというのもありましたし、堺さん以外は考えられませんでしたね」(屋敷CP)

 スタッフからも出演が熱望される堺。その魅力を屋敷CPはこう続ける。

「演技が素晴らしいのはもちろんですが、役への取り組みがものすごいんです。私たち以上に勉強されてきて、役に対してもものすごく考えていただいて。なおかつ、共演者やスタッフへの愛情にあふれてらっしゃるので、1年間、座長を務めるのにふさわしい方だと思います」

 共演陣も豪華な面々が集まった。信繁の兄・信幸に大泉洋。大泉といえば、コミカルな演技を思い浮かべがち。

「今回はこれまでのイメージではなく、信繁が好奇心にあふれた青年だとすると、信幸は堅実なお兄さんなんです。大泉さんのコミカルな面が逆に生かせるのではないかと思っています」(屋敷CP)

『真田丸』(総合テレビ・日曜午後8時~、BSプレミアム・日曜午後6時~、《再放送》総合テレビ 土曜 午後1時5分~)