梅も散り始め、桜の開花が間近になった3月20日。学習院女子中・高等科では修了式があったが、皇太子ご夫妻の長女・愛子さまは、8時20分の予鈴直後に校門をくぐられた─。宮内庁担当記者が、愛子さまの学校生活を振り返る。

「1年生の3学期に入って愛子さまは遅刻や欠席が減り、3月初旬に行われた学年末考査(テスト)も受けられ、おおむね順調な学校生活を過ごされたようです」

 昨春、学習院女子中等科に進学し、入学式で学校生活を「楽しみにしています」と、元気におっしゃった愛子さま。

 6月の終わりごろから、大幅な遅刻など不規則登校が問題化。1学期の期末テストを欠席したにもかかわらず、直後の自宅学習日には友人と遊園地に遊びに行くなど、学校への"不適応"が心配された。

「愛子さまは2学期になっても部活動に入ることはなく、苦手とされる作法や数学の授業などを休み、午後2時ごろの登校も増加。定期試験も欠席するなど不規則な登校が続きました」(皇室ジャーナリスト)

 そのころから、すでに修了式の3日前の17日に行われた「送別学芸会」への参加も危ぶまれていた。学習院関係者が明かす。

「中1から高2の生徒が学年単位で音楽や出し物を披露し、高3生を送り出す学習院女子部の恒例の行事です。練習の時間は、金曜日の1時間目にあるホームルームがあてられることが多く、2学期まで愛子さまはその時間帯の遅刻も続いていました。そのため、愛子さまは練習不足で参加できず、学校生活からさらに取り残されてしまう懸念があったのです」

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雅子さまのご体調も上向きのよう。3月16日に、国連の潘基文事務総長夫妻と懇談された


 しかし本番当日、愛子さまは7時40分ごろには登校。入念な準備をして、高3生を送り出された。

「中1は合奏と合唱で、愛子さまはお得意のチェロと合唱をされました。しかも『音楽サポーター』という準備のための係で、演奏パートごとの編曲も担当されたそうです。みんなでアナ雪の『ありのままで』、ゆずの『栄光の架橋』、セカオワの『RPG』などを披露されました」(同・関係者)

 学年末テストが終了し自宅学習日だった3月11日も、今回の学芸会の準備のために登校されていた愛子さま。

「東日本大震災からちょうど4年の時刻には、ほかの生徒とともに黙禱をされたとのことです」(前出・記者)

 子どもの教育に詳しい東京成徳大学名誉教授の深谷昌志さん(教育社会学)は、愛子さまの"変化"の原因をこうみる。

「愛子さまは皇族という特別なお立場なので、溶け込むのが難しかったかもしれませんが、最近では人間関係が自由になったのかもしれません。特に小学校5、6年生ごろまでに女子生徒は同じ集団で固まりがちになり、そこに適応できないと不登校の原因になることがあります。ただ中学1年生の後半となれば、"あの子はあの子。私は私"と徐々に大人の距離感をとるようになります」