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おひとりで御所を訪問し、美智子さまにお会いになることも増えた('15年12月)

 2月23日に56歳の誕生日を迎えられた皇太子さま。皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡辺みどりさんはこのように振り返る。

皇太子さまは、公務や祭祀に熱心に取り組まれ、次の天皇としての道を着実に歩まれているのは誰もが認めるところだと思います。

 ただ、雅子さまの夫として、愛子さまの父親としては、重要な時期に差しかかっているのではないでしょうか」

 現在の天皇陛下が即位されたのは55歳のときで、その年齢を超えられた皇太子さまは、日に日に次の天皇として重みをお感じになっているに違いない。

「私としては、両陛下のお気持ちを十分に踏まえながら、少しでもお役に立つことがあれば、喜んでお力になりたいと思います」

 今回、お誕生日にあたっての記者会見で、ご高齢やご不例にもかかわらず、公務を続ける両陛下について問われると、そうお答えになった皇太子さま

 一方、学習院女子中等科2年生の愛子さま皇太子さまはどのように導かれるのだろうか─。

 女子中等科に進学してからは、遅刻や不規則登校が続いた時期もあった愛子さま

 最近では、お友達とボウリングや遊園地に行かれるなど活動の幅を広げ、学校生活にも適応。この春には、中学3年生になられる。

 中3といえば、他校への進学なども気になるところだが、学習院関係者は否定的だ。

「学習院女子中・高等科は中高一貫校なので、高校から別の学校に移ることは基本的にはありません。

 愛子さまは、学習院初等科(小学校)からエスカレーター式で進学しましたが、中学生活に適応されるのに時間がかかったので、まったく別の環境に移ることは考えにくいと思います。

 愛子さまも、そろそろご自分なりの志望をもたれ、ご両親に相談を持ちかけているかもしれませんね」

 皇太子さまも、今回の記者会見で、次のように述べられた。

「高校進学を含め、将来のことについては、愛子本人の希望をなるべく尊重して」

「さまざまな経験を積み、自分の望む道をしっかり歩んでいってほしいと思います。そして、その過程で、皇族の務めについても理解を深めてくれれば……」

 そんなご発言について、冒頭の渡辺さんはこう考える。

「お手本となるのは、両陛下の長女・清子さんや秋篠宮家の眞子さま、佳子さまのように、仕事や勉強をしながら公務をして、国民のために尽くす内親王ということになると思います。

 皇太子さまは、愛子さまの関心事も尊重しながら、皇族としての役割をどう教育されていくのか、さらに真剣にお考えになるのではないでしょうか」