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 2月の旧正月(春節)に合わせて来日したであろう、中国人観光客が全国各地で多く目についた。中国国内の景気動向もあり、一時期よりはさすがに減ったといわれているが、爆買いぶりについて中華料理店「同心居」(東京・豊島区)店長の李志華さんに聞いた。

 中国・上海出身で来日15年。中国国家級料理技師の資格を持ち、来日する以前は旧西ドイツで外交官や来賓の料理を担当していた経歴を持つ李志華さん。

 2年前にオープンした同店は本格的な中華料理をリーズナブルな値段で食べられるため、在日中国人も多数訪れる。

「日本は国内のどこへ行っても、環境をはじめとして製品の品質も接客のよさも、なにもかもが素晴らしい。中国では考えられません。おまけに今は飛行機があるから、近くて安全な日本に行きたくなってしまうのです。

 そのうえ地元で待っているみんなにも買って帰るとなると、結果、爆買いと呼ばれてしまう買い物の仕方となる」

 中国人のマナーに関しては、こう語る。

「マナーに関しては、国土が広大なこともあり、発展度合いにバラつきがありすぎます。日本のように全国各地で同程度の教育や道徳水準があるわけではないのです。なので、一部の人を例に挙げて、中国人がみな同じと思われてしまうのは悲しい」

 日本をこう絶賛する。

「とはいえ訪れたほとんどすべての中国人が、日本を素晴らしいと感じていると思います。私も食材の素晴らしさに感動したから、日本に店を構えたのですよ」