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『M-1グランプリ2015』公式サイトのスクリーンショット

 今年、5年ぶりに復活することが発表された、若手漫才師No.1を決定する『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)。当初は開催時期を今夏と発表していたものの、開催時期は「『M-1』といえば冬という印象があり、冬がベストという判断になった」という理由で冬へと延期された。

 また先日、「5年間のブランクを考慮して」という理由で、参加資格をこれまでの結成10年未満から結成15年未満へと引き上げることも発表。

 そこで気になるのが、フジテレビ系で放送されている『THE MANZAI』との差別化。こちらは『M-1』が休止された翌年の’11年からスタート。参加資格は2人組以上のプロの漫才師であれば芸歴は関係ない。

 しかし『M-1』の参加資格の芸歴が引き上げられたことで、「同じような顔ぶれになるのではないか?」と、お笑いファンの間などで懸念されている。

 そのためか今年から『THE MANZAI』は、コンテストとしての形としては開催しないという噂がお笑い関係者の間で流れているという。

「“漫才番組という形では放送するかもしれないが、今年からコンテスト方式の『THE MANZAI』は開催しない”と聞きました。結成15年未満の芸人たちは、『M-1』に出場できるのでいいですが、今年『THE MANZAI』への出場を考えていた結成15年以上の芸人たちは、落胆しています」(お笑いプロダクション関係者)

 毎年12月に開催されていた『THE MANZAI』。参加数が多いことから、これまでは6月の中旬には予選1回戦が行われていたが、現段階ではエントリーの受付も開始されていない。そこで主催するフジテレビの担当者に話を聞いた。

「こちらでは何も伺っていませんし、まだ発表できることはありません」(担当者)

 毎年スポンサーを務めている日清食品の広報部担当者にも電話をしたが、

「『THE MANZAI』への協賛は現在検討中で、今年開催されるかどうかは伺っておりません」

 との回答だった。

 『M-1』を冬へ延期すると発表した会見で、主催する朝日放送の脇阪聰史社長は「『THE MANZAI』とは共栄共存を目指す」旨の発言をしていたが、残念ながらそれが叶うことはなさそうだ。