立ち上げから10年以上、放送するネット局は増加傾向

ローカルでひっそり“長寿番組”『白黒アンジャッシュ』の戦略

2016年01月03日(日) 16時00分
〈週刊女性PRIME〉
2016年01月03日(日) 16時00分
〈週刊女性PRIME〉

千葉テレビ放送株式会社(以下、チバテレ)が独自で制作をしているバラエティ番組『白黒アンジャッシュ』(チバテレ毎週火曜23時〜 ほか全国9局で放送中)。’04年10月から今もなお継続している同番組。その“長寿の秘訣”を立ち上げディレクターで元プロデューサー、現在は同社で編成局広報部長をつとめる福永修久さんと、広報部で主任の土江智美さんにお話を伺った。

福永「『白黒アンジャッシュ』は、『M’zip』(読み:ミュージップ)という音楽番組の流れを汲んでいます。『M’zip』の立ち上げ当初、音楽情報だけでは内容に深みが出ないということで、お笑い要素を入れようという話になりました。

 そこで、知り合いが“アンジャッシュっていう芸人さんが良いんじゃないか”と紹介してくれて、おふたりとの付き合いが始まりました」

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福永さん:’91年、千葉テレビ入社。『白黒アンジャッシュ』の初代ディレクターとして番組立ち上げに関わる。その後、営業部で同番組のDVD制作に取り組み、報道部に異動。’13年からは同番組のプロデューサーとして復帰。現在は広報部の部長

——最初、アンジャッシュはどんな立ち位置だったんですか?

福永「最初、彼らはその音楽番組で中継現場からのリポーター的な立ち位置だったんですけど、メインをやっていた司会の人間がすぐにやめてしまったんです。そこで、アンジャッシュをメイン司会にしたんですね。

 そのうちに彼らが『エンタの神様』(日テレ系)や『爆笑オンエアバトル』(NHK)などで、けっこういい成績を残してきて、番組がスタートして1年経った頃に観覧スタイルにしようという話になったんですね。

 その当初は観覧客が1人だけということもありましたが(笑い)、若い女性を中心に人気が出てきて、企画がお笑い番組の方向にシフトしていきました。最終的にこの音楽番組は3年半で放送を終了しましたが、ふたりを起用した番組を作れないかということで『白黒』を立ち上げました」

——“数字”はどうでしたか?

土江「チバテレは年に1回、1週間分のみ視聴率調査を実施しています。年度によって微動はあるものの、数字自体は、コンスタントにとれていますよ。そして、意外と深夜の再放送が良かったりします(笑い)」

——これだけ長く番組が続くのは何故ですか?

福永「やはり民放ですので、収支を見渡して成績がよろしくない番組は話題にのぼるわけで、これまで打ち切りの話がでなかったわけではないです(笑い)。

 でも、『白黒』が結果として“長寿”なのは、他の局でも放送していただいているという点があると思います。実は、“番組販売”が少しずつ増えてきているんですね。最近では、北海道や広島などキー局系列局にも広がっています」

——番組販売はどのように行っていますか?

土江「基本的に売り込みですね。できれば、全国の系列局で『白黒』を放送してもらいたいと思っています。

 最初、セールス展開で各局を回っていたときは、番組を知ってもらうところから始まりました。いまでは『白黒』の名前をすでに知っていただいている方も増えていますので、最近では実際に数局から問い合わせをいただくこともあります」

——本人たちの成長ぶりは?

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番組のロゴデザインは、東京03の豊本明長によるもの

福永「彼らと知り合ったのが、いまから約15年前です。アンジャッシュのふたりは26とか27歳とかの若者でした。今から振り返ると、お互い若かったんだなぁと思います。芸人さんの多くは、社会に出て会社など組織の中で働く機会ってあまりないと思うし、彼らの場合もいわゆる“社会人”っていう目線で見てしまうと、ノリが良いというか若いところがあって。

 でも当時の自分も、それを一歩引いて見るなんて冷静さがないから、結局つられて乗っかっていってしまう感じになって、とにかく毎週楽しく番組を進めていました。でも、芸能人としてキャリアを積む中でふたりとも対応がまともになったなぁと思いますね」

土江「アンジャッシュの成長に合わせて周りの環境も大きく変わっていったという感じも見受けられます」

——白黒から全国へという流れが

福永「いま、編成マンの方が多くいる東京・神奈川で放映されているのは大きいと思いますね。もっと放送してくれる局が増えてくれればなぁと。全国で放送されるような番組にさらに育てばいいなと思っています(笑い)。

 これは雑誌とかでも同じだと思いますが、作る手間って、全国だろうがローカルだろうが変わらないと思うんですよ。だったらなるべく広がる、全国の人に見てもらえる番組にするというのは当然の流れです。たまたま何かで話題になってくれて、結果として放送局が増えていい結果につながればなと考えています」

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