同級生の母「不思議なことがあるんです」

 少年時代の白石容疑者は記憶に残るタイプではなかった。凡庸だったといっていい。地元の公立小・中学校を卒業後、県立高校に進学。友達がいないわけではないが、目立つことはなかった。実家周辺の50代主婦が振り返る。

「うちの息子は年が近くて小学生のときは一緒に集団登校していたんです。私も登校に付き添うことがありましたが、白石君は手もかからないし、おとなしい子という印象でした。まじめでね。

 妹さんの面倒をしっかりみる“いいお兄ちゃん”でもありました。こうして事件になると、なんで気づいてあげられなかったのかと思う。普通の子どもこそ注意深く気にしてあげるべきだったのかもしれません」

 しかし、別の主婦は……。

中学の卒業文集の作文は、ほかの生徒の半分くらいの文量だった
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「小学校の集団登校で、白石君は登校班の集合場所に遅刻してきたり、学年が下の子の面倒を全然見なかったそうです。娘がそう話していました」

 大人が付き添っているときにはいい顔をして、子どもだけのときはいいかげんな裏の顔を見せていたのか。

 中学時代の同級生の母親は「不思議なことがあるんです」と話す。

「彼(白石容疑者)はまず野球部に入り、2年生のときに陸上部に入り直している。そのころは野球部、サッカー部、バレー部が人気で部員も多かった。卒業文集の彼の作文を読んだら、部活のことばかり書いてあって、そうか、部活を頑張っていた子なのかと一瞬、思っちゃったんですけど、野球部の集合写真にも陸上部の集合写真にも彼の姿がないんですよ

 白石容疑者の作文のタイトルは「僕と部活」。友達や練習の楽しい思い出ができたほか、身体も強くなったと書いている。《ひたすら部活をがんばっていた気がします》とする記述も。

 前出の50代主婦は「幼稚園と小学校ではサッカーをやっていた。しかし、中学の陸上部は幽霊部員だったのではないか」と話す。