5月6日にライブを行ったあゆ。集まった多くの人を力強く勇気づけた

天国の2人に届け

 彼女にとっても、今回のステージで歌うことには特別な意味があった。

「『how beautiful you are』のミュージックビデオにGOGO BOY(ゲイ向けのクラブでステージを披露するパフォーマー)の真崎航さんと天天さんというゲイカップルが出演しているんですが、実はふたりとも出演後に亡くなっているんです。

 真崎さんは'13年に病気で、天天さんも彼の後を追うように昨年事故で……。ライブが始まる前、彼女は、“ふたりに届くかな……”と話していました」(レコード会社関係者)

 しかし、彼女が歌を、気持ちを届けたい相手はふたりと集まった参加者たちだけではなかったという。

「スタッフを家族と同じく大切に思っているあゆですが、その中にも多くのLGBTの方がいます。なかでも、今回のライブは以前バックダンサーを務めていたAさんへの思いが強かったんじゃないかなと思います」(あゆの知人)

 彼女だけではなく、安室奈美恵のバックダンサー、SMAPやAKB48の振り付けも担当していたことのあるA氏は、身体は男性だが心は女性だった。

Aさんは悩んだ末に海外で性別適合手術を受けました。身体に大きな負担がかかる手術だったので、しばらく活動を休止していたんですが、'13年にあゆは再びバックダンサーに任命しました。男性の身体から女性の身体へと変わったAさんを、快く受け入れただけでなく、女性の身体となったAさんの晴れの舞台まで用意したんです。

 現在は体調のこともあってバックダンサーは卒業してしまいましたが、今もよくライブを見に来るそうです。今回の彼女の歌、そして涙は、一大決心した仲間へあゆからのエールだったんだと思います」(同・あゆの知人)

 彼女の思いはきっと多くの人たちの胸に届き、寄り添っていくに違いない。