付近一帯では以前、男から“何かあげる”と言われ、ついて行った小学生の女子児童がいたり、今年の4月にも「おかしあげる」「アイス買ってあげる」と声をかける不審な男がいることが『保護者だより』に掲載されたりした。

 不審な男と容疑者が同一人物かどうかはわからないが、大人たちが一様に怪しげな様子だと指摘する小林容疑者の風貌も、未就学児には危険な情報には映らなかった。

子どもへの性犯罪の再犯率は86%

 小児性犯罪に詳しい榎本クリニックの精神保健福祉士・社会福祉士、斉藤章佳氏は、

「子どもを狙う加害者はどこにでもいる。学校の登下校、公園のトイレなどで危ない場所、死角になる場所を教えたほうがいい。大型ショッピングセンターなどでの被害も少なくありませんから、そうした場所では子どもから目を離さない。トイレでは親が必ず入り口で待つことなどが必要です」

 と、子どもを守る視線の重要性を訴える。子どもを性の対象にする人物として、

「通常、年齢とともに性対象は上がっていくものですが、小児性犯罪の場合、性対象の成長が小学生でストップしていることが考えられます。なかには、成人女性と子どもの両方を性的な対象とする人もおり、結婚して家庭がある人も少なくありません」

 小林容疑者は犯行当時、思春期の子どもと暮らしていたが、家族の存在も、

「ストッパーになりません」

 とバッサリ。

「子どもへの性犯罪の再犯率は86%というデータもあります。小児性犯罪の加害者には、医療、教育、福祉的な観点から包括的なアプローチをしていく必要があります」

 取り調べに小林容疑者は当初「酒に酔っていたので覚えていない」と供述していたが、その後「女の子を連れ込んでいたずらをした」とおのれの性欲を満たすための犯行を認めている。

 犯罪者から見れば無防備にしか映らない幼子を守れるのは親だけだ。