俳優の市村正親(69)が妻で女優の篠原涼子(45)との不仲説を一蹴。そんな芸能記事が先ごろ、スポーツ紙やネットニュースを飾った。

 先日、都内で行われた映画『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』の本予告公開アフレコイベントに出席した市村。

 現場には、芸能メディアの切り込み隊長として知られる情報番組ディレクターが出席していたが、そこで発揮されたのは市村の見事な危機管理能力だった。

ピンポイントでの切り返し

 舞台関係者は、

「市村さんはメディアによく目を通していますよ。自分たちのことについて書かれていることはよく知っています。自分から、“こんなこと書かれちゃってね”と、ネタにするほどです」

 と、アンテナを張り巡らせている市村の姿勢を明かす。

 イベントの囲み取材で「不仲説も出ていますが」とそのディレクターが切り出すと、市村は「何それ?」ととぼけた。

「その後のやり取りを見ると、市村は不仲説が報じられていることを知っているんです。にもかかわらず『何それ?』ですからね。ちょっと芝居がかってるなって思いましたよ」

 とウェブサイト記者は鼻白む。

 報道は、篠原が市村に対して「仕事を理解してほしい」などと、周囲に不満を漏らしていると伝えていた。

 その記事の詳細を知っている証拠に市村は、

「この場で言うけど、舞台も映画も薦めているのは僕だからね。それを面白おかしく書くじゃないですか」

 と、報道が指摘した篠原の不満に対して、ピンポイントで切り返したのだ。

 そのうえで「それだけ注目されていることだから」と自分たちの置かれた立場を受け入れ、「子どもがかわいそうだよね。だから子どもの前ではそういう話は一切しない」

 そう発言を続けた。

「市村はいつも、いいパパ、仲のいい家族を前面に押し出すために、子どもにこんなことを言われた、家族でこんなことをした、などとよく話すのです。

 その極めつけですね、子どもがかわいそうだよね、と子どもを持ち出すのは。取材陣の切っ先をうまく鈍らせる。そのあたりは、さすが熟練の対応という感じでしたね」(前出ウェブサイト記者)

 10歳と6歳の子どもの存在を持ち出し、夫婦の不仲説を完全否定した市村。そこまで言うのであれば、今回の不仲説は一蹴されたものと考えたい。

<取材・文/薮入うらら>