ネット上の掲示板では、川端容疑者らは以前から目立つ存在だったようで、逮捕前から「偽名を使っている」「契約するまで帰さない根性が尋常でない」「昨年7月、川端俊吾に騙されてペアリングまで買わされました」などなど。過去、似たようなメンバーで運営していた同種の会社が行政処分を受けていた形跡も。

 国民生活センターの担当者は、

「2013年度末から相談は寄せられており、逮捕が遅かったという印象ですね。もっと早く動いていただければ、被害の拡大が少なくてすんだなという思いです」

冷静になる時間を作って

 契約を締結してしまった人の相談件数は125件で、うち118件が女性から。

「恋愛感情につけ込まれ、相手に嫌われないように、お金を支払うことでつなぎとめておこうという心理が働く」(同・担当者)ことがデート商法の温床と指摘し、被害に遭わないための心構えを伝える。

「そもそも高額の商品を買ってほしいと言われたら疑うということが大事なのですが、恋愛感情という弱みにつけ込まれていると冷静に判断をするのは難しいと思います」

涼子さんは今もこのアクセサリーを使っているという

 実際、被害者が騙されていると気づかないケースも多々ある。そんなとき、安全装置になるのは家族や友人だ。

「自分でちょっとおかしいなと思ったら、周囲に相談をしていただければ、冷静な人たちから客観的なアドバイスをもらえる。

 また、お金はすぐに払わないということです。好きな相手から何か言われても、家に帰ってから落ち着いて考えると、どこかで聞いた話だなと思い出せる。冷静になる時間をつくることで踏みとどまれる場合もあります」(同前)

 恋人と思っている相手に高額商品の購入を持ちかけられたらデート商法、そうピンとくれば被害は防げる。

 最後に、デート商法のここ十数年における手法の移り変わりと、被害防止のためのポイントを紹介する。