大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は1月6日スタート。毎週日曜20時〜(NHK総合)ほか
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 箱根駅伝といえば、お正月の目玉行事のひとつ。おおまかな概要を知っている人は多いだろうが、今回ご紹介するのは「知っていたら“通”」と認定されそうなトリビアばかり。とくとご堪能あれ!

箱根駅伝おもしろトリビア〜PART1〜

◎前回視聴率は過去最高

 日本テレビが箱根駅伝の生中継をスタートさせたのは1986年。以来、高視聴率を記録してきたが、2018年には関東地区で、2日の往路が平均視聴率29・4%と歴代最高を更新。それまで駒大が2連覇した'03年の29・3%がトップだった。

 一方、3日の復路は29・7%で歴代3位。ただし、関西地区の視聴率は2日が15・6%、3日が15・5%と大差が。関東の大学しか出場していないため、この東高西低は当然!?

◎創設者、大河ドラマに

 箱根駅伝を創設したのは、“日本のマラソンの父”と呼ばれる金栗四三さん。'19年1月6日スタートの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の主人公のひとりだ。ストックホルム五輪に日本人として初めて出場するも惨敗。世界で戦える選手を育てたいという思いで創られたのが、箱根駅伝の前身『四大専門学校対抗駅伝競走』なのだ。

 金栗四三さんを演じるのは、中村勘九郎。その生涯がどう描かれるのか、駅伝ファンならずとも楽しみ!

◎もう監督は給水できない

 '14年までは監督が運営管理車から降り、選手に直接ボトルを渡しながら活を入れることができた。かつ、各区間の15キロメートル地点とチーム任意の2回、計3回の給水が認められていた。しかし、'15年から各大学の給水員が伴走して手渡すスタイルに変更、各区間で決められた地点の2回のみに(1・6区は給水なし、5区のみ3回までOK)。

 ちなみに、給水のペットボトルには赤または青のテープが貼られている。ミネラルウォーターとスポーツドリンクを区別するためだ。ともに、あの冠スポンサーのものらしい。

◎最高連覇記録は?

 今大会、5連覇がかかっている青学大。箱根駅伝における連覇の最高記録は、中大が'59〜'64年に樹立した6連覇だ。

「私も、当時のメンバーだったんですよ。2区や10区を走りました」(神奈川工科大学陸上競技部監督・碓井哲雄さん)

 5連覇は'69〜'73年の日体大。4連覇は日大('35〜'38年)、順大('86〜'89年)、駒大('02〜'05年)、そして青学大('15年〜)の4校が達成している。青学大は連覇記録を伸ばせるか?

◎大学駅伝3冠のすごさ

 “大学駅伝3冠”とは、10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝、そして箱根駅伝の3大会を、同じ年度に制覇すること。初めて3冠を達成したのは、'90年度の大東文化大。続いて'00年度の順大、'10年度の早大、'16年度の青学大だ。

 今年度、青学大は出雲と全日本で優勝し、史上初となる“2度目の3冠”に王手をかけている。青学大の快挙となるか、それとも他大学が阻むのか──。

◎予選会からのV

 予選会から出場し、総合優勝に輝いた大学は、これまでに2校しかない。まずは、'97年の神大。優勝候補だった前大会でまさかの途中棄権ののち、予選会をトップ通過、その勢いのまま初優勝を飾った。

 '13年の日体大はまさに下克上。その前年は19位だったが、予選会を1位で通過。本戦では5区山上りで服部翔太さんの快走もあり、頂点まで上り詰めた。今回の予選会を断トツのトップで通過したのは駒大。虎視眈々と優勝を狙っているはずだ。