近年はSNSの充実で、地方からも全国的な人気を獲得するコンテンツが誕生している。これからも確実に地方からスターは生まれ、それらの命は、東京のエンタメ観では見つけられない場所で産声をあげています。そんな輝きや面白さを、いち早く北海道からお届けします。(北海道在住フリーライター/乗田綾子)

 気づけばもうすぐ今年も終わり。平成最後と、いつになく世間が沸き立っている中、密かに注目を集めていたあるゲームソフトが、ついに発売日を迎えました。

 木村拓哉が主人公・八神隆之を演じているPS4用ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』。累計出荷本数1100万本を超える超人気ゲームシリーズ『龍が如く』のスタッフたちが制作を手掛け、東京の大歓楽街・神室町を舞台に主人公が連続猟奇殺人の謎を追っていくという、本格的なリーガルサスペンスゲームです。

「キムタクがゲームの主人公になる」。そのあまりのパワーワードっぷりに、ソフトの発売前は、必ずしも好意的な反応ばかりではなかったというのが正直なところ。

 しかし、いざ発売日になると「キムタク」はこんな感想とともに、まさかのトレンド1位を獲得します。

 “キムタクが、キムタクすぎて面白い”

 なぜ、木村拓哉出演のゲームソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』はここにきて前評判を大きく覆してきているのか?

 普段からテレビゲームを趣味とし、そして生粋のSMAPファンでもある筆者が、プレイレビューとともに、その魅力に迫ってみたいと思います。