宮川大輔

「ついにお化け人気番組、『イッテQ!』が陥落した!」

 日曜夜に起きている異変に、テレビ業界は騒然としている。2月24日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の視聴率が16.3%と、けっして悪くない数字なのだが、テレビ朝日系の『ポツンと一軒家』が16.4%を記録(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 日曜日夜8時の時間帯のバラエティ番組で長らくトップを走っていた『イッテQ!』の視聴率を、『ポツンとが0.1%ではあるが上回ったのだ

イッテQ!』がなぜ陥落したのか

ポツンと』は2017年から不定期特番で放送されていた頃から評判もよく、昨年10月には待望のレギュラー放送をスタート。昨年11月11日放送の特番では、視聴率15.4%を記録。さらに、1月6日放送の新年一発目の2時間半SPも、過去最高タイの視聴率15.4%を記録し、『イッテQ!』を猛追していた。

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

「しかし、『イッテQ!』は、視聴率18%超えは当たり前で、20%を超えることもあるモンスター番組。その数字をまさか『ポツンと』が抜くとは……本当に驚きです。やはり、『イッテQ!』にはスキャンダルの影響が間違いなくありますね」(在京テレビ局関係者)

イッテQ!』といえば、昨年11月に『週刊文春』(文藝春秋)が、世界中の珍しいお祭りに宮川大輔(46)が参加する『世界で一番盛り上がるのは何祭り?』に“ヤラセ”があったと報じ、「祭り」企画がBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入りしたことが話題となった。

「やらせ問題が報じられ、番組でもトップクラスの人気を誇る“祭り企画”が放送できなくなったことが『イッテQ!』低迷の一因なのは間違いないですね」(前出の在京テレビ局関係者)

 2月17日の放送では、宮川が2019年初となる海外ロケに出動。「イッテQカレンダープロジェクト」のために宮川が探検隊の隊長となり、世界の絶景スポットまで歩いていく企画 “宮川探検隊~見たら分かるすっごいやつやん~”の第5弾で、5メートル以上ある野生の巨大人食いワニとの写真撮影に挑んだ。

 視聴者からの評判は上々で、ツイッターには「久しぶりに大輔のロケやってるけど、やっぱりクソおもろい、腹痛」「宮川さんにはやっぱり、ロケに行ってもらいたい」など、宮川の久々のロケを絶賛する声が寄せられた。一方で、「宮川探検隊面白いけどまた祭り見たいなー」といった「祭り」企画を待ち望む声も少なくなかった。

 在京テレビ局関係者は続ける。

「もう一つのスキャンダル、番組レギュラーのNEWS手越祐也(31)が、昨年12月31日の『文春オンライン』で、未成年女性との飲酒疑惑を報じられたことも『イッテQ!』離れを加速させているでしょうね。

 2月17日放送の『イッテQ!』では、手越の“ノーチャラ生活”が放送されましたが、ここ最近は、スキャンダルの影響か、番組での手越の出演シーンが如実に少なくなっています。なんだかんだいって彼は人気がありますからね」

 ドス黒スキャンダルが、ボディブローのように徐々に効いてきているという『イッテQ!』。だが、今回、『ポツンと』に逆転を食らった大きな理由は、別にあるという。

「『イッテQ』は若者を狙った番組。『ポツンと』は日本の人口の半分を占めるおじいちゃんおばあちゃんに強烈にささっている、年配層を狙った番組です。だから、視聴者層がまったく違うのですが、実は今回、『ポツンと』に視聴者層が近い、NHK大河ドラマ『いだてん』の不振が大きいんです。

 いつも大河を見ている年配層の人々が、“今回の『いだてん』はつまらないなあとチャンネルを替え、ザッピングしている中で、『ポツンと』に出合う。それで『ポツンと』の視聴率が伸びている、というのが多くのテレビ関係者の見立てですね」(放送作家)

 好調の『ポツンと一軒家』がこのまま新たな日曜夜のキングになるのか、『イッテQ!』が返り咲くのか、ささやかれる『いだてん』のテコ入れも含め、注目が集まっている。