楽しいキャンプですが、思わぬ出来事で台無しになることも……(写真はイメージです)  
 春から夏は、アウトドアに最適な季節。令和になっても、まだまだ続くアウトドアブームでキャンプ場はにぎわっています。しかし、気をつけたいのは「けむハラ」。禁煙や分煙エリアを設けるキャンプ場も増えてきましたが、喫煙OKのキャンプ場では「けむハラ」トラブルも……。仲良し夫婦だった智樹さん(40歳 会社員)と絵里奈さん(38歳 会社員)は、キャンプ場での「けむハラ」が発端で口ゲンカに。そのトラブルの一部始終を取材しました。

ブランドものの高額アウトドア用品を買う夫にイライラ

「ここ数年アウトドアにハマって、季節のいい時期は毎週のように夫婦でキャンプ場へ行っています」

 と、明るい笑顔をみせる絵里奈さん。しかし、笑顔が戻ったのはほんの数日前。夫とケンカをして1か月近く口をきかない生活をしていたとか……。その発端は大型テント。

「最初はホームセンターでお手頃価格のキャンプ用品を揃えていたんですが、回を重ねていくうちに、夫がグッズに凝りだして、アウトドア専門のショップで買い物をするようになったんです」

 オフシーズンは、週末になるとアウトドア専門店へ足を運ぶようになった智樹さん。

「キャンプ場でおしゃれなテントや、センスのいいテーブルやイスを並べるグループを見て、憧れちゃったみたいです。あと今『グランピング』って流行っているじゃないですか。業者が用意したホテル並に豪華なテントに泊まるらしいんですけど、これにも触発されて、“自分のグッズでグランピングみたいにやりたい”って」

 しかし昨年、マンションを購入し住宅ローンが始まった2人。夫婦でがんばって働いてローンを返そうと誓いあった矢先に、アウトドア浪費が始まったとか……。

「昨年末のボーナスで、私に相談なく20万円台の大型テントを購入したんです。たった2人だけなのに、なぜ? と思いましたね」

 旅行にいく時テントに泊まれば安上がりになるかも、とコスパを考慮して購入を許した絵里奈さん。しかし、これが夫婦ケンカのトリガーになってしまいました。

風で煙がやってくるけむハラ。煙い、ニオイがつく、火災も心配

 4月のある日、新しいテントでキャンプ場に泊まることにしました。

「今までは、朝早く出かけてデイキャンプ場で1日過ごして夜には帰っていたんですが、大きいテントを購入したので、泊まれるキャンプ場を予約しました」

 夜になり、あたりにはそよ風が吹いていました。春爛漫といった心地良い風情です。

「眠かったので私はもう寝袋にくるまってうとうとしていました。すると夫はテントの外に出て紙巻たばこを吸いながらケータイチェックをしだしたのです。テントの外にはくつろげるようデッキチェアを置いていたのです」

 絵里奈さんの夢見心地は台無しになってしまいます。

 

「多少暑かったので風を入れるため、テントの出口は開けていたんです。するとそよ風に乗って夫のたばこの煙がちょうどテントの内部に吹き込む形になったんです。急にだったのでかなり煙かったんです。しばらくは我慢していたんですが、夫はSNSかゲームでもしながら吸っているのか、なかなか一服が終わらなくて・・・」

 絵里奈さんは外まで出て、「そろそろ辞めにするか、もっと離れた場所で吸ってほしいんだけど」とお願いすると、「(スマホ)ゲームで今いいところ」とか、「せっかくデッキチェアを買ったんだからここでくつろぎたいんだよ」と色々理由をつけてなかなか首を縦に振らない智樹さん。

 煙たさ、浪費への怒り、夫婦水いらずのイベントに長時間スマホという夫の身勝手行動といくつもの“イラつきポイント“にとうとう絵里奈さんは我慢ができず、

「“あなたのやっていることはけむハラよ!”と、友達から聞いた煙によるハラスメントのことを伝えたんです。そうしたら話しているうちに、高額なグッズを買いまくることまで腹が立ってきて、怒りが爆発しちゃったんです」

 グッズのことを責められると、売り言葉に買い言葉で黙ってはいない智樹さん。口論を繰り広げた2人は、テントの中でムッとしながら夜を迎えました。

煙も消し忘れによる火災も心配が少ない加熱式たばこで、快適なアウトドアライフ

 空腹にガマンができなくなった智樹さんは、1人でカップラーメンを食べ始めました。

「私は怒りが収まらず、夫に背中を向けて座っていたんです。すると、向い側のグループの楽しそうな姿が眼に入ってきました。そのグループは男女5人組で、楽しそうにナイトバーベキューの最中でした。いいな……、とうらやましく見ていたら、あれ? そのメンバーはたばこを吸っているように見えるのですが、そこから煙が出ていないしニオイも流れてきません。なんだろうと手元のスマホで検索したら、どうやら加熱式たばこのようでした

 これはキャンプにピッタリだ、と思ったものの、自分から夫に勧めるのは納得がいかないと黙っていました。

「キャンプから戻っても、しばらくは夫と話をしませんでしたね。加熱式たばこのことを調べても、夫には直接話さずに、さりげなく目の前でスマホの画面にその情報を写し出したりしていました

 するとある日、夫の方から加熱式たばこを持ってきて家で使い始めたんです。

「マンションを買ったばかりだから、家がたばこ臭くならないように……、なんていっていましたが、あれは絶対キャンプ場のケンカの尾を引いていたんですよ」

 凝り性の智樹さんは、愛用していた銘柄の紙巻たばこにテイストが近いものを選んだと自慢げに話したそうです。

 そして、しばらく口を聞かなかった2人は、仲直りをしてGWはキャンプへ泊まりに行ったそうです。

「周囲の空気も汚れないし、燃える心配もないし、早くから加熱式たばこにしておけばよかったです」

 今では、家でもキャンプでもかかせなくなった加熱式たばこ。アウトドアライフが快適になり、絵里奈さんは夏休みのキャンプを楽しみにしているそうです。

 
 

<イラスト/きくちもも>

提供:フィリップ モリス ジャパン