天海祐希(51)が主演を務める『緊急取調室』(テレビ朝日系)は、初回の視聴率が15%超え。その後も平均13%台と、好調をキープしている。

「’14年、’17年に放送された同名ドラマの続編です。警視庁捜査一課の緊急事案対応取調班、通称“キントリ”のメンバーたちが事件の真実を暴くために、取調室の中で被疑者と繰り広げる心理バトルが人気のシリーズです」(テレビ誌ライター)

クランクイン前にお墓参り

 ゲストで出演した浅野温子、仙道敦子などのベテラン女優たちと天海の演技対決も話題となっている。

「天海さんは妥協を許さない取調官の役で、性格も男っぽい。そのため、役づくりで髪をバッサリ切って、ハンサムなビジュアルになっています」(同・テレビ誌ライター)

 シーズン3となった今回も、小日向文世、田中哲司など、“キントリ”のメンバーは前作から変わらずで、気心が知れている。だが、ひとつだけ残念なのはレギュラー出演していた大杉漣さんがいないことだ。

「昨年2月に大杉さんが急性心不全で亡くなる前から、今回の続編は決定していたんです。大杉さんも心待ちにしていたのに……無念だったでしょう」(制作スタッフ)

 天海も大杉さんの思いを知っていたという。

「天海さんは、クランクインする前に、大杉さんのお墓参りに行ったそうです。それぐらい、彼女にとって大杉さんの存在はとても大きかったんだと思います」(同・制作スタッフ)

 そんな思いを胸に、天海は座長として奮起している。

「撮影のない日は、天海さんが仕切って、出演者たちで飲みに行くこともあり、親交を深めているようです。彼女が差し入れで手作りのパンを焼いて持ってきたりして、メンバーはまるで“家族”のような雰囲気です」(芸能プロ関係者)

 だが、浅野温子がドラマ収録後に体調不良となり、出演予定だった舞台を降板した。

「大杉さんのこともあったので、“このドラマは呪われているんじゃないか?”と不安な顔を見せる人もいました」(前出・制作スタッフ)

 不穏な空気を断ち切るように、出演者たちは現場を盛り上げているという。

「新元号が発表された日は、ちょうどリハーサルをしていたんです。天海さんをはじめ、出演者同士で“何になるんだろう”“どうやら『安』はつくそうだよ”“いや『永』がつくって聞いたけど”などと、テレビの前に集まって大騒ぎしていました」(前出・芸能プロ関係者)

 新元号の予想はハズレてしまったが、大杉さんの墓前で誓ったであろう“高視聴率”と“シリーズ続行”は的中したといえるだろう。