切断された左足とみられる細長い包みを抱えた捜査員。周囲は息をのんだという(読者提供)

 男性が見たのは切断された左足だったとみられる。もう一方の右足が発見されたのは、そこから直線距離で約40キロ離れた自宅アパートだった。

 昨年11月に建てられた2階建て6戸。そこの2階に容疑者夫妻が引っ越してきたのは、昨年暮れのことだった。

「すぐに住人で埋まって、すぐに事件が起きて……。事件のために作られたような物件。大家さんもかわいそうに」

 と近隣の女性は不憫がる。

それでも妻はやり直そうと

 聖也容疑者は妻を殺害後、両足を切断。上半身と左足をスーツケースに詰め、複数回タクシーを乗り換え夜中の2時過ぎに平塚の海岸の沖合まで泳いで運び遺棄したのだ。

 楓吹さんと聖也容疑者は、新潟県にある国立長岡科学技術大学で出会った。就職率ほぼ100%の理系大学で、楓吹さんは修士課程を修了し就職。一方の聖也容疑者は“進路変更”を理由に'17年3月に中退している。

 その後、聖也容疑者が楓吹さんに婿入りする形で結婚をし、昨年末に現場となったアパートへと引っ越してきたが……聖也容疑者のクズっぷりがすさまじい。

「挙式費用や新婚旅行代もすべて使い切り、あげくの果てには妻のクレジットカードで勝手にキャッシングしていたそうです。それでも楓吹さんはやり直そうとしていた」(前出・民放社会部記者)

 動機について聖也容疑者は、

「上から目線が嫌で殺した」「妻の他人を見るような目に耐えられなかった」などと供述しているという。

 犯罪心理学者で東京未来大学のこども心理学部長・出口保行教授は、

「妻と同じ大学を中退したことで劣等感を強く抱いていたのでは。歪んだ自尊心を維持するため自分を尊大に見せ支配的に振る舞っていたと推測できる。妻がそう思っていなくても、被害者意識が強く悪い方向へ受け取ってしまっていたのではないか」

 遺体を遺棄した日に出頭したのがせめてもの救いか。