「7月24日から約1週間、上皇ご夫妻は、栃木県那須町にある那須御用邸で静養されていました。美智子さまは、先月行われた白内障の手術に関して聞かれると、“おかげで無事にすみました”とお答えになり、お元気そうでしたよ」(皇室担当記者)

 この記者によると、美智子さまは来月控えているイベントを心待ちにされているそう。

「今年5月、予定されていた葉山でのご静養が見送られていました。そういった意味では、今回は久しぶりのご静養で、思う存分楽しまれたでしょう。

 さらに、8月末には軽井沢と草津合わせて1週間以上、静養されることが決まっているので、美智子さまも楽しみにされていると思いますよ」

 軽井沢といえば、上皇さまと美智子さまが初めて出会われた思い出の地でもある。

 軽井沢に対する美智子さまのお気持ちについて、元宮内庁担当で産経新聞記者の山本雅人さんは、次のようなエピソードを教えてくれた。

「私が宮内庁担当時代の'03年のことです。上皇ご夫妻は、実に13年ぶりとなる軽井沢での静養をされたのです。その際、同行取材していると、取材現場から聞こえてきたのは美智子さまが“また軽井沢に来られて夢のようだわ”と、おっしゃっていたお話でした。

7月25日、那須御用邸の敷地内や休憩所『嚶鳴(おうめい)亭』周辺で散策を楽しまれた上皇ご夫妻
7月25日、那須御用邸の敷地内や休憩所『嚶鳴(おうめい)亭』周辺で散策を楽しまれた上皇ご夫妻

 さらに、13年ぶりのご静養の前年、美智子さまはこんな御歌も詠まれています。

《かの町の 野にもとめ見し 夕すげの 月の色して咲きゐたりしが》

 美智子さまは、軽井沢に咲いていたユウスゲの花を懐かしむ和歌を詠まれるほど、この地への思い入れが強かったのだとわかります」

 そんな美智子さまから、皇后を引き継がれた雅子さまも、各地でのご静養の時期に。

「8月初旬に須崎、下旬には那須で天皇ご一家が静養される予定です。特に、雅子さまにはゆっくりしていただきたいです。というのも、『令和』になってからの雅子さまは、普段の公務はもちろん、海外からの賓客との懇談など負担の大きいお仕事も、ほぼパーフェクトでこなされています。

 ただ、周囲からは“ご無理をしているのではないか”という声も上がり、あえて予定を減らしたりもしているようです」(宮内庁関係者)

 雅子さまのご体調について、周囲が心配するのは、直近に“重要公務”が控えていることも理由。

「8月15日の『全国戦没者追悼式』は、上皇ご夫妻の思い入れが強い公務であり、天皇・皇后両陛下にとっても特に大切な行事です。ご体調に波がある雅子さまが当日、万全な状態でお出ましになれるように、今から公務の量を調整して、お疲れにならないよう対策をとっているそうです」(同・宮内庁関係者)

 雅子さまが、お務めを果たされているのは、愛子さまが“高校生最後の夏”をエンジョイしていることが、関係しているのかもしれない。