いろんな意味で電撃的な結婚発表だった。8月7日、自民党の小泉進次郎衆議院議員とフリーアナウンサーの滝川クリステルが結婚&妊娠を発表した。

 この2人が結婚&妊娠というだけでも驚愕だが、その報告の場所が官邸だったことに違和感を覚えた人も少なくない。進次郎氏は自民党の厚生労働部会長なので、政調会長あるいは党の幹事長に報告するのが自然なのだが……。

菅官房長官に報告し、そこで菅氏に『総理にも報告しては?』と言われたそうですが、あれほど多忙な総理がそんなに偶然時間が空いているものか、と。しかも進次郎氏だけなら官邸に報告した後、記者に囲まれて……と分からないでもないですが、さすがに官邸でツーショットというのは前代未聞。しかも横にいるのがクリステルでしたから、オリンピックか何かイベント関連の囲みかと錯覚してしまうほどでした」(政治ジャーナリスト)

 交際がスタートしたのは昨年1月頃だというが、これまで2人で一緒に外出したのはこの会見も含めて、わずか2回のみだったというほどの厳重警戒ぶり。

まったくのノーマーク。マスコミはクリステルが2015年に元カレの小澤征悦さんと破局してから新しい恋の行方を探っていましたし、進次郎氏の方も結婚相手探しをあの手この手で取材してみても、まったく噂すら出ませんでしたからね。それが結婚、妊娠5カ月の安定期に入りました、ですから、見事にやられたという感じです」(週刊誌記者)

 結婚発表後、地元横須賀に戻り、実家前で行われた囲み取材には2人の距離を縮めたというクリステルの愛犬『アリス』も同席した。8日に代理人が婚姻届を提出し市民からも祝福を受けた。

 クリステルは2014年に一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」を設立、20年までにアニマルウェルフェアに則った犬猫の殺処分ゼロを目指す「プロジェクトゼロ」と、生物多様性・野生動物の保全を行う「プロジェクトレッド」を軸に活動を行っている。

「当時進次郎氏は農林部会長でしたから、彼女の活動にも関係していて意見交換などもしていたようです。そんな中でアリスを通じて友人から、そして次第に交際に発展していったそうです。進次郎氏はクリステルを『同志』であり『政治という戦場から離れ、無防備な人間・小泉進次郎にさせてくれる』と話しました」(同前・スポーツ紙記者)

 進次郎氏はクリステルを「政治家の妻」として前面に出さないとし、彼女も「形にとらわれずに」今後も仕事を続けていくという。

進次郎氏は『発表のタイミングはこの日しかなかった』と言いましたが、広島・長崎の追悼式典の狭間で、週刊誌が合併休みに入るタイミングであり、発売は2週間後。

 いわゆる“授かり婚”といっても、年上で高齢出産であれば安定期に入っていれば雑音も少なく『後継者もできてよかった』『クリステルのような才色兼備なら、今後ファーストレディになったとしても申し分ない』と祝福ムード一色です。

 厚生労働部会長という立場から見ても、実際子どもがいるといないのでは、子育て支援などに対する発言も重みが違う。全方位的に祝福されるよう計算しつくされた発表だったわけです」(同前・政治ジャーナリスト)

 まさに令和の「おもてなし婚」のお手本といえるかもしれない。

<取材・文/小窪誠子>