「この1年で入場者数が倍増し、勢いはいまだに衰えていませんね」

 そう話すのは、漫画『ちびまる子ちゃん』の記念館である『ちびまる子ちゃんランド』の広報担当者。8月15日、53歳という若さでこの世を去った漫画家さくらももこさんの一周忌を迎えた。

故郷で愛され続けるさくらさん

「さくらさんが亡くなった直後には施設内に献花台を設置し、そこでお客様に記帳をしていただいたのですが、その数は2か月で1万5000人となりました」(『ちびまる子ちゃんランド』広報担当者)

 彼女が生まれ育った静岡市清水区に設立された同施設では、9月14日より『さくらももこ神社』というイベントが開催されるという。また、静岡市役所清水庁舎内では8月30日まで『静岡市はいいねぇ。~さくらももこさんが愛したまち~』という特別展示が行われている。

「さくらさんが亡くなった今も市役所の職員は変わらず『まるちゃん』のイラストが入った名刺を使用しています」(静岡市役所の広報課)

 郷里・静岡とともに、彼女に深い愛を注いでいる“ある同級生”がいた。

「さくらとは小学3年生から卒業までの3年間と、中学2、3年生が同じクラスでした。さくらが亡くなったときは声が出なかったです」

 そう話すのは、フリーライターの浜崎憲孝さん。『ちびまる子ちゃん』に登場するキャラクター『はまじ』のモデルとなった人物だ。

「『ちびまる子ちゃん』は、さくらさん自身の少女時代を漫画にしたもの。主人公の『まる子』はさくらさんで、作中に登場する3年4組のキャラクターもさくらさんの実際の同級生がモデルになっています」(漫画誌編集者)