国連での“セクシー発言”をきっかけに、ネットの住人らにすっかり笑いもの扱いにされてしまっている小泉進次郎環境大臣。

 テレビ朝日の社員コメンテーターの玉川徹氏は番組で「結婚からですよ、あれ以来、潮目が変わったなっていう気がするんですよ」と、やんわりと切り捨てた。

 空虚な演説は中身はなく、政治家の言葉としてはすっかり“ポエム”だとからかわれているが、以前より専門家には見抜かれていた。

「政治評論家の伊藤惇夫さんが指摘していたのが、“進次郎天才子役説”です。あの子、頑張っているね、と聴衆のおばさん方が愛情を持って演説を聞いてくれる、ウケてくれる。それはみんなに愛される天才子役だから、という説です。中身が空っぽでも、もっともらしく聞こえれば演説は成立するのです」(情報番組ニュースデスク)

いよいよメッキがはがれた

 そんな話術は、特に地方遊説で威力を発揮してきた。

「彼は落語好きなので、冒頭の発言、つまりマクラで客をつかむことを落語でに学んだんです。その土地の方言をにわか仕込みで使い、地元出身の有名人を話題にし、地元の特産品をうまい!と褒める。はっきり言って、地方営業に行ったけど知名度の低い落語家の手口と同じ客のつかみ方です」(週刊誌記者)

 引退後も人気を誇る小泉純一郎元首相の息子として、若いころからメディアに取り上げられるなど注目度はバツグンだった。加えて、人気キャスターの滝川クリステルとの結婚、それに続く初入閣と、さらに世間の耳目を集めることになったが、

「日本をどういう国にしたいのか、国家像を語ったこともなければ、明確な環境政策を口にしたこともない。先日、国連に出席した際も、二酸化炭素削減について聞いてきた海外メディアの質問に、しばし沈黙してしまった。不勉強というよりも空っぽ、エンプティー。これまでは日本国内では通用したわけですが、いよいよメッキがはがれ始めたということでしょうね」(前出・情報番組ニュースデスク)

 滝川クリステルと結婚を発表した直後のことを、週刊誌編集者が皮肉まじりに伝える。

「進次郎に関するタレコミがこれでもかというくらい来ましたよ。女性たちに会って取材をしましたけど、誰ひとりとして悪口を言う人はいませんでした。それだけ別れ方がきれいだった、ということでしょう。あれだけ食い散らかしているのに珍しい。その方法を恋愛指南書として書けばベストセラーですよ」

 “セクシー発言”をきっかけに、むき出しになってきた小泉進次郎大臣の本質。10月4日には臨時国会が召集され、野党の質問攻めにあうことになる。

「“ポエム答弁”ができて、野党を煙(けむ)に撒(ま)ければ一流です。ま、そんな甘くはないと思いますけどね」(前出・情報番組ニュースデスク)

 将来の総理総裁候補としてふさわしいのか、国民のチェック目線が注がれる。

<取材・文/薮入うらら>