ところが、昨年秋ごろ、なぜかホストに転職した。
退職した理由などを同店に尋ねたところ、
「店長は“お話できることは何もありません”と言っています」(店員)と電話さえ取り次いでもらえなかった。
彼は無類の部類
一方、ホストとしての評判はどうだったのか。
事件当時の勤務先は、これもまた激戦区で知られる歌舞伎町にあるホストクラブ。関係者によると、容疑者は「夏」という源氏名で約1年前から働き始め、今年の春先には同店で「指名ナンバーワン」を勝ち取って幹部に昇格したという。
「業界はいま景気がよく、年収1000万円を超えるホストがごろごろいる」(同町の飲食店経営者)というが、このエリアで働くホストの男性(23)は「全体でみればそんなホストはごく一部にすぎず、彼は無名の部類」と打ち明ける。
別の関係者は「夏はそんなに酒癖は悪くない。女性にモテないわけではないし、どうしてこんな事件になったのかわからない」と首をひねるばかりだった。
勤務先を訪ねると、店の入り口には夏目容疑者の大型ポスターが。開店準備中のホストに「店舗責任者に取材させていただきたい」と申し込んで連絡先を渡したところ、「オーナーに伝えます」と言われたきり返答はなかった。
夏目容疑者は、美容師としても、ホストとしても、すぐに頭角を現してきた。しかし、カリスマであろうとなかろうと、指を噛むのも胸を触るのもアウト。酒に酔って女性を襲うようではそもそも人間失格である。