「派手なおじいさんで、赤いニット帽に赤い上着を羽織り、柄つきのジーンズをはいている。車を何台も所有していて、よく車高の低いスポーツカーを乗り回していた。広いお屋敷にひとり暮らしだし、どこか近づきがたい存在でしたね」

 と、事件現場になった自宅周辺の女性住民は眉をひそめる。

目をつぶったときに

 茨城県美浦村の職業不詳・石塚重夫容疑者(78)が強制わいせつの疑いで県警稲敷署に逮捕されたのは12月5日のことだった。

 同署によると、人生相談に乗っていた県内の女子学生(19)を11月15日に自宅に連れ込み、午後10時ごろに無理やりキスをしたり、下着の中に手を入れて下半身を触るなどのわいせつ行為をした疑い。容疑を否認している。

「石塚容疑者は“気を入れようか”と語りかけて犯行におよんでいる。お祓いを受けるイメージで目をつぶった女子学生は、突然の行為にびっくりして泣きながら抵抗したため、犯行はそこでやめている。手をかざして念を送られるなどと思っていた女子学生のショックは大きく、許しがたい犯行だ」(捜査関係者)

 2人の接点は、石塚容疑者が同県常総市内のプレハブ小屋で実施する“悩み相談”だった。

「6~8畳ほどの狭い室内に仏壇や仏像などを並べ、一見、仏教施設に見えたようだ。容疑者は『遵凡且法』と名乗って名刺もつくり、施設内では『導士』と呼ばれていた。しかし、宗教法人格を持っているわけではなく、趣味として集めた仏像などを置いていただけ。特に宣伝・広告はせず、口コミだけで相談者を集めていた」(前出の捜査関係者)

 相談者には女性が目立ち、主婦や会社員など年齢層は幅広かった。若い人はそれほど多くなかったとみられる。

 被害に遭った女子学生は、知人から「相談に乗ってくれる人がいるから話してみたら」などと容疑者を紹介され、この知人と一緒に施設に出入りするようになった。やがて石塚容疑者と連絡先を交換し、1対1で施設以外でも会うようになっていった。