水分不足、運動不足などが重なり、冬はいつもより便秘になりがちな季節。そのまま放っておくと、ほかの病気にもかかりやすい、と便秘外来の先生も指摘。覚えたい、快適な「腸スッキリ」のやり方はこちら!

冬の便秘は生活習慣病! 快便生活にチェンジを

便秘のなりやすさは、もともとの体質もありますが、生活習慣が大きく影響。冬は、水分不足、運動不足など、便秘を引き寄せる生活習慣に陥りがちな季節といえます」そう話すのは、“便秘外来”の担当医として、多くの患者と向き合ってきた、国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長の水上健先生。

 なかでも年末年始は、冬の寒さが身体的ストレスになっているうえに、帰省や旅行など非日常なスケジュールや仕事の多忙さといったストレスが重なって、便秘目線では最悪なタイミング。生活習慣を見直して、便秘を改善&なりづらい身体づくりが必要という。

「“便秘は生活習慣病”なんです。ですから、便秘を放置=悪い習慣を放置しているということは、便秘だけでなく、脳梗塞やうつなど、ほかの病気にもかかりやすい身体になると心得て生活してほしいですね」

快適に排便できていれば深刻にならなくてOK

「毎日、排便しなきゃ!」、「どっさり出ないとダメ」というのは、大きな勘違い。

便の量や回数は、食べた量と腸の消化吸収能力により個人差が出るもの。便は腸で消化吸収されない残りカスなので、消化吸収能力が高ければ、カス=便の量・回数ともに少なくなります。大切なのは、“快適に出せている”かどうか。お腹に痛みや違和感がなければ、3日に1回しか出なくても一概に便秘とは言えません」(水上先生、以下同)