その異名は、昭和世代にとっては、胸が高鳴ったことだと思う。『令和のキャッツ・アイ』である。平成を飛び越えて、30年の時を経て、彼女たちは新宿歌舞伎町を舞台に暗躍していたのだ。

 21日、警視庁新宿署は、住所、職業不詳の西川菜々(にしかわ・なな)容疑者(25歳)と、新宿区若松町の無職、長野芹菜(ながの・せりな)容疑者(22歳)の二人を、建造物侵入と窃盗容疑で逮捕した。逮捕容疑は、2019年11月10日夜に、新宿区内の27歳ホストの自宅マンションに侵入し、約104万円と、ネックレスなど(時価合計約140万円相当)を盗んだ疑いだ。

 レオタード姿のセクシーな三姉妹の怪盗団。誰もが思い浮かべたキッャツ・アイの実物は、写真の通りである。盗んでいたのは、ネックレスはカルティエ(買値80万円)とセリーヌ(同じく40万円)。スニーカー2足(グッチとバレンシアガ)だという。また、別の被害者は、バーキンのバックに、ロレックスのサブマリーナ、オーデマ・ピゲのロイヤルオークなどを自宅から盗まれている。二人に付けられた異名が妥当かどうかはおいておくが、その被害は高級美術品ばかりを盗んでいた本家キャッツ・アイに負けていないのでは。

「昨年11月から今年1月までで、今回の逮捕容疑以外に5件の事件を現在裏付け捜査中だ。すべてあわせると、合計3000万円ほどの被害が、二人による犯行のようだ。西川はホストにかなり入れ込んでいた。盗んだものを売ってそのお金でホストに。長野も同じで、この時は靴を売って、ブランド服を買ったようだ」(捜査関係者)

 現在、取り調べ中だが、西川容疑者は「ネックレスは盗んだが、他は知らない。長野に聞いてくれ」といい、長野は「靴と現金20万円しか盗んでいない。ほかは西川に聞いてくれ」と、お互いに罪をなすり付けあうような供述もあるとか。

西川菜々容疑者。SNSより

 被害届を出しているという、歌舞伎町のクラブ『Dew’l』のホスト、あおい葵さんに話を聞いた。