正代(しょうだい)の初優勝に大関昇進という喜びが重なって終了した大相撲9月場所だが、終わった直後の28日に開かれた横綱審議委員会(横審)での矢野弘典委員長の発言に、相撲ファンから抗議の声がツイッターにあふれている。

もう、この組織はなくすべき

 横審の発言はこれまでも度々、物議をかもしているが、今回、代表取材に応じた矢野委員長が言った、

「横審の内規に基づいた処分をするかどうかまで踏み込んだ、たいへん厳しい意見も出たが、そこまで今場所は踏み込まないことにした。(白鵬と鶴竜の)両横綱が自覚を持つことに注視していく。両横綱は場所を全うする回数も多くなく、過去1~2年を振り返っても断続的に休場が続いている。第一人者としての自覚をもっと徹底してほしいと、たいへん厳しい意見がでました」

 という発言に、ファンたちが怒っているのだ。

「横審にも内規を作ったらどうだ? 『本場所並びに稽古を見ないものは即刻除名』とかね」

「いやいや怪我なんだから、仕方ないやん。じゃ、あんたら35歳で横綱として土俵上がってみろよと。貴乃花は7場所連続休場でも処分されてないよ!? 横綱は神とか言うくせに、その神を咎めるなんてとんでもない連中だわ。横審はずっと中止で良かったわ」(千朝石豊さん)

白鵬→三月優勝 鶴竜→三月次点  稀勢の里自身に非は全くない事を予め言っておきますが、稀勢の里の時の長い目で見守りましょうと扱いが違い過ぎるだろ、、、。国際問題起こす気か? 両横綱は今年いっぱい休んでOKで何だかんだ言うのは初場所後で良くないかい?」(茶臼さん)

「生きてるだけで大変な毎日なのに、なんとか誤魔化しながら呼吸し続けているのに、その生きるよすがにしている横綱を、生きる希望を与えてくれている横綱を、よくわかってない横審のオッサンたちにボロくそ言われたら、そりゃ怒りますよ」

 さらにジャーナリストの江川紹子さんは、「横審こそが、横綱の地位を貶め、人々の横綱への敬意を失わしめているのではないかと、何年も苦々しい思いをしながら見ていた。もう、この組織はなくして、協会への意見は別の形で吸い上げるようにすればよい。制度改革が必要」とツイートした。

 横審の内規では、成績不振や休場が続く横綱に対して横審の2/3以上の決議があれば「激励」「注意」「引退勧告」が出来る。最近では8場所連続休場した稀勢の里に「激励」を出したことがある。

 しかし、ファンは納得していない。なんせ無観客で開催された苦しい3月場所は白鵬が優勝、鶴竜が準優勝。先場所は初日のケガで鶴竜は休場したものの、白鵬は10日目までぶっちぎりの相撲でトップを走っていた。

 ずっと休場しているわけでもないし、ケガが理由で休んでいて、横審の内規には「休場の多い場合。ただし、休場が連続するときであっても、そのけが・病気の内容によっては、審議の上、再起の可能を認めて治療に専念させることがある」とされる。

 今回はそれを鑑みたのだろうか? 審議委員会であるなら、そうした審議過程のことも、もっと丁寧(ていねい)に説明するべきではないか。