身体の劣化の2大原因といわれる酸化(サビ)と糖化(コゲ)。これに対して、予防医療に力を入れる医師の伊藤明子先生は、ごまの抗酸化力と抗糖化力で細胞を修復し、120歳まで元気な身体をつくろうと提案。

 ごまに含まれる特有の微量成分“セサミン”は、高い抗酸化力で活性酸素を取り除くなどして細胞の酸化を抑えてくれる。また、活性酸素を取り除くことで糖化の加速も抑えられ、病気と老化を遠ざけてくれるのだ。

1日、すりごま大さじ2杯分の摂取を

「毎日の食事に取り入れるのに、ごまはサッとふりかけたり混ぜるだけでどんなメニューにも合わせられ、手に入りやすく値段も手ごろ。クリニックの食事指導でも重宝しています」(伊藤先生、以下同)

 先生が提案するのは、栄養を吸収しやすいすりごまに、それぞれ栄養と風味を備えた食材を合わせた6種類の抗酸化ごまふりかけ(次ページで紹介)。

「1日、すりごま大さじ2杯分を含む量を食べましょう。カロリー(大さじ2杯で約98キロカロリー)を気にする人もいますが、栄養素が豊富で食事に足して太ることはありません。ただ、すりごまは酸化しやすいので、保存はしっかり空気を抜いて冷暗所へ!」

 ごまにはタンパク質、脂質、食物繊維、ミネラル、ビタミンなどの栄養素が詰まっていて、免疫力がアップする亜鉛もたっぷり。これからの季節はスパイス感覚でふりかけて、ぜひ毎日の習慣にしたい。