
お口は、身体への入り口であるとともに、健康を守る第一関門――。いま、かつてないほど口腔ケアと感染対策の関係が注目されています。
折しも、せきや喉の痛み、鼻水に悩まされる風邪の季節。つらいときには、口を潤すためにキャンディを口にするという人もいるかもしれません。しかも今年は新型コロナウイルス感染症が流行。ひときわ風邪やインフルエンザに過敏になるのは自然なことです。
まさかの<あめちゃん>が感染予防に?
そんなキャンディが単に口腔内を潤してくれるだけではないという研究が紹介されました。なんと感染対策にとって、キャンディが良い影響を持っているのではと言うのです。
中でも、切り札となる成分として挙げられているのが、“
こちらでは、その内容を研究結果を踏まえ読者の皆さんだけにこっそりお教えしたいと思います!
唾液の中の免疫物質“IgA ”と洗浄効果がウイルスを防いでくれる!
まず皆さん、唾液は健康にメリットのある成分が含まれているのをご存じでしたか? 唾液の99%は水分ですが、残り1%には100種類以上の成分が含まれており、その中に“
この“
「細菌やウイルスが口腔内に侵入しても、“

粘膜への付着を阻止されたウイルスや細菌は、唾液で洗い流すことで脅威はなくなるそう。
つまり、口腔内の唾液は感染から身体を守る第一関門であるということ!
“IgA ”を増やすのは「“DOMAC ”入りキャンディ」
口は全身の健康の要ーー。
口腔内を健康な状態に保ち、全身の健康も図っていく「オーラルウェルネス」 の研究と発信を目指して設立されたのがオーラルウェルネス推進委員会です。
唾液に注目した同委員会は、キャンディをなめることによって唾液中の“
20人の男性を集めて、5分間、キャンディをなめた時となめずに安静にしていた場合に分けて、その10秒後の口腔内の“
すると、“

この“
細菌など汚れの塊「舌苔 」対策にも“DOMAC ”
ところで皆さん、
舌の上の白い汚れを舌苔といいますが、これは細菌や食べカスなど汚れの塊で口臭の原因にもなってしまうのです。
上田先生らの研究によると、舌苔が多い=口腔内の微生物が多い状態なのだそう。
「口腔内細菌の増加で先の“
つまり、舌苔を減らすことが感染リスクの低減につながることになりそうです。
ここでも活躍するのは“
上田先生が日本老年歯科医学会学術大会(2020年11月)で公表した研究によると、“
つまり“
ウイルスの侵入を手助けする“セリンプロテアーゼ”に注意!
帝京大学医真菌研究センター客員教授、薬学博士の安部茂先生はこう話します。「20年間、アロマ成分の抗菌力を研究してきました。その中で出てきたのが“
安部先生がポイントとみるのが、ウイルスが粘膜細胞に侵入するプロセスです。「風邪やインフルエンザなどの感染症においてウイルスが細胞へと侵入する際には、粘膜細胞にある『セリンプロテアーゼ』という酵素によって活性化されることで侵入しやすくなる仕組みがあります。ですからセリンプロテアーゼの働きを止めることで、感染の抑制が期待できるのです」(安部先生)

例えていうなら、悪いやつが家の窓から侵入するのを手助けしてくれるような役割があるようです。

“セリンプロテアーゼ”は、舌表面の舌苔に多いことが研究でわかってきています。
また「
実験で“DOMAC ”入りキャンディがセリンプロテアーゼの活性を抑制
安部先生は“
2種のセリンプロテアーゼ(トリプシン・プロテイナーゼK)について、① プラセボ(偽薬)、② “
■ “セリンプロテアーゼ”(トリプシン)の試験結果

■ “セリンプロテアーゼ”(プロテイナーゼK)の試験結果

“
感染症予防において、口腔ケア、とりわけ“
気になるシチュエーションで場所を選ばず手軽に予防できるキャンディの可能性

“
前出の上田先生によると、「キャンディをなめることは日常的にも行いやすく、マスクをしながらでもできるという利点があります。感染が気になるシチュエーションでなめることで予防が期待できるといえるでしょう」
気温、湿度ともに下がり冬本番!
感染に気をつけたいこれからの季節、手洗い・うがい・マスクに加え人の往来するオフィス内や、通勤通学での電車やバスの車内、不特定多数が集まる商業施設など、気になるシチュエーションでは、手軽で場所を選ばないキャンディをなめてみてはいかがでしょうか。