新型コロナウイルスは、ジャニーズアイドルをも容赦なく襲う。とりわけジャニーズJr.がピンチだという。

 Snow Manはメンバーの宮舘涼太(27)の感染から、メンバーが濃厚接触者となってしまったため、初出場を決めていたNHK紅白歌合戦を出演辞退することになった。俳優の風間俊介(37)も感染し、ジャニーズJr.のTravis Japanの中村海人(23)、同じくジャニーズJr.のグループ、IMPACTors椿泰我(22)、影山拓也(23)、鈴木大河(22)も陽性が確認された。

スキルを磨く機会も収入も減るばかり

「基本、グループ活動が多く、レッスンをしないといけないメンバーは、感染リスクが高まる。感染防止策をどんなに取っていても、検温、消毒、うがい手洗いですから、飛び散る汗や息を抑えることは難しい」

 とジャニーズ担当記者。続けてこんな指摘をする。

「ジャニーズJr.が、なかなかつらい状況に追い込まれているんです」

 将来そこからスターが誕生するジャニーズJr.。その数は350名程度を数えるが、

「小学生から30代まで、幅広い。特に10代のJr.は、コロナ禍の影響をもろにかぶっている。Jr.は、先輩のコンサートやステージのバックダンサーとして稼働することで、きちんとした日当が支払われている。そこがジャニーズのすごいところで、1回稼働すれば約1万5000円。ひと月、ステージに入れば、年齢の割には相当実入りのいい稼ぎになる。それがあるから、アルバイトをすることもなく、夢に向かって汗をかくことができるんです」

 ところがコロナ禍で、コンサート開催件数は軒並み減り、舞台の開催もおぼつかない。

「新年をまたぐ形で、帝国劇場では恒例の舞台が開催されいています。例年であればJr.も含めて100人ぐらいが出演しますが、密を避けるために3分の1程度に減らされている。当然、出演機会を奪われたJr.は、スキルを磨く機会も収入も失われるわけです」(演劇関係者)

 嵐の活動休止に向け、年末のメディアには嵐関連の報道があふれているが、どこの社会でも苦しむのは下支えする層だ。

「滝沢秀明副社長は、ジャニーズJr.が将来のための源泉だとよくわかっています。とはいえ現状、密を避ける策を取らないわけにはいかず、密なステージを作ることができない。頭を抱えていますよ」(前出・ジャニーズ担当記者)

 アイドル予備軍も、しばらく耐える季節が続く。

〈取材・文/薮入うらら〉